第3話

3
747
2021/08/14 06:23



北斗「じゅり!そんな浮かない顔してどうしたの!」




なんだ、夢か。



北斗「俺、じゅりが好きだよ。」







本当に言われてるようで、何故か暖かく感じる。



誰かの温もりに…触れてるような…



少しずつ意識が戻ってきた。



夢から覚めているのだろう。



その時ポタリと雫が頬に落ちた。






北斗「ごめん、じゅり…」



北斗が俺を抱き抱えて、見下げているようだった。



北斗「俺、許せなくて、女に話ふっかけに行ったんだ。ちゃんと謝れって。言った。そしたら、あいつ、言いよってきたんだ…




女「私〜、北斗くんみたいな人が実は、タイプなの♡」



北斗「は?何言ってんのお前。人としておかしいって自覚ある?」



女「も〜、そんなカッカしないでよ。怒ってる北斗くんも可愛いけど。」




北斗「お前みたいな奴がじゅりと付き合ってたなんて信用なんねえな。ほんとに。」




女「えー、ひどーい!あんなことや、こんなこと、じゅりとはしたんだよ〜?北斗くんも、やってみる?」





許せなかった…

俺が好きなのは、じゅりだけなのに…


こんなこと言ったら気持ち悪いか…」





どういう事だ?




じゅりだけなのにって…






北斗「俺ね、ずっとじゅりが好きだった。

ジャニーズ入った時も、キラキラしてるじゅりに惹かれた。
おかしいよね。こんなの。


でも、ほんとなんだ。これは友達としてでもなんでもない。



本気で好きなんだ。」







樹「…早く言えよ」




北斗「え!?じゅり!?起きてたの!?ねえ!!!最悪!ごめん!今の聞かなかったことに!!!」



照れてる北斗が可愛くて、焦ってる北斗が可愛くて。


顔もっと見たくて。




唇を奪った。




北斗「…え…、じゅり…?//」



樹「俺の事、惚れさせてよ。」














これが俺らの始まりだった。

プリ小説オーディオドラマ