第2話

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2021/08/14 06:10









樹「あれ、北斗?おーい!!ほく…と…」




タイミングが悪かった。




北斗と見覚えのある女。









浮気されて別れたはずのあの女。




散々近くで見てきたんだ。




見間違えるわけが無い。




でも、認めたくなかった。




北斗は目を見開いてこちらを見ている。




女はこちらをにやりと見ていた。








俺はこういう結末が似合うんだ。そうか。






樹「…」



立ち去ろうとした時



北斗「じゅり!!!!待って!!!!」




樹「…」


振り向いて俺は精一杯の笑顔で



樹「幸せにな。」




そう言い残してその場を去った。





















なんだ、これ、なんで涙が止まらない?



女を取られたから?



浮気相手が北斗だったから?





なんでなんだ。なんで。









理由のない涙に混乱していた俺のスマホが通知で光った
北斗
じゅり、誤解なんだ
誤解も何も、見ちまったから仕方ない。
俺ももう何も思ってないよ。
北斗
俺が好きなのは違う!
何馬鹿なこと言ってんだよ。
北斗
俺が好きなのは



埒が明かない。






俺は来る通知を無視してスマホを伏せた。




かっこ悪ぃな、俺






そう思いながら目を閉じた

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