第6話

5*
343
2019/08/23 17:41
1週間入院をしてから1ヶ月が経った。

だいたい予想はしていた。
このあたりでこうなってしまうことは。

ただ、本当に切なくて、悔しくて、
心が追いつけてないみたい。
スンチョル
スンチョル
ユソン〜、朝だよー、、、って、もう起きてるじゃん!
ユソン
ユソン
オッパ、、、
スンチョル
スンチョル
ん?
ユソン
ユソン
今日から、、、、、車椅子。
スンチョル
スンチョル
あ、うん、そっか、わかった。
大丈夫。大丈夫だよ。心配ない。
ユソン
ユソン
無理に笑わせてごめん。
スンチョル
スンチョル
謝らないで?
ユソンこそ、無理に笑わないで?
辛い時は辛いって言っていいんだよ?
ユソン
ユソン
オッパ、、、辛くて、悔しくて、どうにかなりそう。
そう言って泣きつく私を、
うんうん。そうだよね。
って優しく言って撫でてくれる。
オッパも、複雑な気持ちのはずなのに、
私のことを気遣ってくれる。
スンチョル
スンチョル
よし、学校行くか!
ユソン
ユソン
うん!
家を出ると、
いつも手を握ってるから、なんだか寂しくなった。
けど、オッパが車椅子を押してくれてるから、
いつもより、早く進んで風が心地いい。
普通に話しながら登校してると、
ジョンハン
ジョンハン
あ、おはよう!
ジス
ジス
おはよー
私の姿を見て最初は驚いたものの、
いつも通りに接してくれるオッパ達。

4人で登校する。
教室まで送ってくと言うオッパに、
そこまではいいって止めるけど、
送ってくの一点張りでさすがに申し訳ないと困ってると、
ウォヌ
ウォヌ
あ、ヒョン達!おはようございます。
そっか。ウォヌはオッパ達と部が一緒だから
仲いいんだ。
ウォヌ
ウォヌ
ユソン、僕が押していきますよ?
ジョンハン
ジョンハン
え?お前で大丈夫かなー?
ウォヌ
ウォヌ
そんな心配しないでください。笑
ジス
ジス
そうだよジョンハン 。
それにウォヌはユソンのこと知ってるんだから。
ね?ユソン?
ユソン
ユソン
うん!ウォヌにお願いするから、大丈夫だよ!
オッパ達、ありがと!
スンチョル
スンチョル
じゃあ、ウォヌ頼んだよ?
ウォヌ
ウォヌ
はい!
スンチョル
スンチョル
ユソン、帰りは迎えくるね!
ユソン
ユソン
うん。わかった。
スンチョル
スンチョル
じゃあ、帰りねー
オッパ達と別れてウォヌが車椅子を押してくれる。
ユソン
ユソン
ウォヌ、ごめんね?迷惑かけて。
ウォヌ
ウォヌ
全然迷惑なんかじゃないし。
そもそも迷惑だったら自分で押してくなんて
言わないでしょ!
ユソン
ユソン
たしかに!
でも、ありがとね!
ウォヌ
ウォヌ
いーのいーの、ユソンのためだもん!
教室へ行くと、どうしたの?
と、心配してくれる友達がたくさんいる。
ユソン
ユソン
ちょっと、骨折ー
大丈夫ー?と心配してもらって、
なんか申し訳ない気持ちになってると、
助け舟を出してくれた。
ジュン
ジュン
ユソーン、本当に大丈夫?
あ、そういえばさ、今日ね、お弁当持ってきたんだ!
そう言ってジュンが話をそらしてくれて助かった。
スニョン
スニョン
ユソン、骨折したんだってー?
なんでー!
俺、心配なんだけど〜
せっかくジュンが話逸らしてくれたのに、
スニョンが話戻しちゃったら意味ないじゃん!
ジフン
ジフン
あ、そんなことより、
俺が作詞したんだけど、見てくれない?
今度でいいからさ!
ユソン
ユソン
分かったー
またジフンが話を変えて、、、
って、この2人、さっきから何?
私の心を読んでるみたいに
コロコロと話題を変えてるんだけど、
え?私のこと知ってんの、
今いる中で、ウォヌだけのはず、なんだけど。
でも、いつかは言わないといけない日が来るもんね。
結局バレるんなら、言ってもいいのかもしれない。
ただ、スニョンには、言えない。
どうして?なんで?
スニョンを傷つけたくないからだ。

スニョンのことが好きだから、傷つけるのが怖いんだ。
でも、このままスニョンとお別れなんかできない。
私、スニョンを傷つけないために、
スニョンと距離を取らないと。
俺が押すー!
そう言い、押してくれる君の手には、
まだまだ暖かさを感じた。
まだ、死んじゃダメなんだと感じた。
どうすることもできないまま、
体が病に食べられていくスピードは
心が追いつくよりもずっと速かった。


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おぬチ
おぬチ
またまた終わり方微妙でごめんなさい🙏
おぬチ
おぬチ
ついに歩けなくなってしまったユソンちゃん、、、、
彼女は、一緒に卒業できるのでしょうか?
おぬチ
おぬチ
それでは、次回も頑張るので、
お楽しみに〜!

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