教室の前で一呼吸。
1週間も来なかったから、やっぱりちょっと緊張。
そう思ってると、
後ろを見るとウォヌ。
普通に挨拶しようとしただけなのに、
足から崩れて落ちた。と、思った。
ウォヌには本当の事を言える。
なぜかふと、そう思った。
そう言うと、
そんなこといいながら私を抱えて
場所を移す。
スンチョルオッパには、
ユソンが言える人になら話すのもいいと思う。
そう言われていた。
だから、ウォヌには、言おうかな?
ウォヌの様子がおかしい気がした。
まるで前から知ってたような返事。
なんか引っかかる。
この答えが出るのは、もう少し後の話。
2人で教室に戻った。
みんなはいつも通りに接してくれて、
すんごく心が楽になった気がした反面、
私はこの人達と卒業という最期の瞬間を
一緒に迎えられないんだと思った。
そう言われてSHRが始まった。
外に目線を外して、
空を見上げた。
すると隣から、
こんな約束、果たせる訳ないのに、、
スニョンを苦しめて、自分も苦しむだけなのに、、、
先生の一言でみんな席を動き始める。
私は、先生の元へ。
そう言うと教室を出る先生。
学校側は、私のこと全部知ってる。
ちょっとニヤニヤしながら言ってる先生。
腹黒2人組とは、ジスオッパとハニオッパのことだろう。
こんな時に冗談が言える先生でホント良かったと思う。
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先生にお礼を言う。
本当に頼もしい先生だ。
この先生は不器用なだけで、このクラスが大好きなんだ。
このクラスになれて、本当に良かった。
私はそのまま外の光が差す自分の席に着いた。
キラキラと眩しい太陽を見るのは、いつまでだろうか。
今、足が動かないことを知りながらも、気づかないふりをして、
何気ない顔で、それでも私はまだこの空の、下にいる。
あの話を聞いていた人がいることに気づかず、、、
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。