なんて考えていると。誰かが豪快にドアを開けて大声を出した。
それは…
思わず肩まで浸かっていた体を首まで浸かる。顔が赤い…
腰にタオルを巻き付けたまま、湯にジャブジャブと入ってきた…あわわわわ
あなたは後ろに下がっていった。だが、さすがに風呂の大きさにも限度がある。行き止まりだ。
予感的中。大ちゃん、思いっきり引っ張りました。
体にタオル巻いててセーフ!あとはこの手をタオルから離さないように…
が、しかし。大ちゃんはそれでも収まりません。両手を掴んで、自分の肩に置いたのです。
その時。私が大好きなあの人の声。
涼介もジャブジャブ入ってきて、大貴をあなたから離そうとした…その瞬間に事件は起きました
あなたのタオルが落ちた…っ!
ヒラッ…ポトンッ
あなた、大貴、涼介があっけらかんとしてお互いの顔を見た。
隠しても腕には隠しきれない胸を隠し、思い切り叫んだ________________
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!