第68話

好きだから
2,347
2019/04/02 05:06
帰宅


あ、涼介、もういる
あなた
あなた
ただいま~
山田涼介
山田涼介
あ、おかえり(ニコッ
幼なじみや夫婦だから感じる勘ってやつかな。


今、ここにいちゃいけないって気がする。
あなた
あなた
あ、私、ご飯食べてないから食べてくるn…
山田涼介
山田涼介
ちょっと待てよ、こっちこい
ポスッ。正座。
山田涼介
山田涼介
お前さ、自分が何したか分かってるよね?
あなた
あなた
はい、なんとなく
山田涼介
山田涼介
断ることできなかったのか?

俺が怒らないとでも?

先生のこと信じすぎてんじゃねぇよ
あなた
あなた
なんで…

何も起こらなかったでしょ、それでいいじゃなi…


バシッ

待って、バシッってなに

私、叩かれたよね、いま、え、?



頭グルッグル回ってる。



肩でゆっくり息をする。

叩かれて顔が横に向いた。

その顔を、その体制を、戻したらどうなる?

また涼介に、愛する人に叩かれるんじゃないか



考えたら考えたで吐き気がする。
山田涼介
山田涼介
おい…こっち向けよ!?
肩を掴まれ、思い切り揺らされる。


怖い

顔が見れない

この人を怒らせてはいけない
あなた
あなた
やめて、お願い、反省してるからっ…
山田涼介
山田涼介
反省してても、やったことには変んねーだろうが


涼介があなたを抱き上げ、ベッドにあなたを投げた。

お分かりだろうか。転がしたのではない。投げたのだ。
あなた
あなた
きゃあ!?
そして、涼介が着ていたシャツを乱暴に脱ぎ、あなたの服を強引に脱がせてきた
あなた
あなた
ちょっ、やだよ、やめて!?
山田涼介
山田涼介
うっさい、黙ってろ


ゾクッ…

普段はカッコいいと思える声なのに。


今は、ただただ恐ろしい呪いの声だった。



あなたが怖くて動けないことをいいことにしたのだろうか。

下着を脱がせ、すぐに自分のを入れようとしたのだ。
あなた
あなた
え、ま、まっt
山田涼介
山田涼介
いやいや。

お前さ、自責感じてねーだろ?

そんな淫乱には前戯なしに決まってんじゃん。
そしていれる。

ズシッ。

今までにない痛さ。

ヤバい、ほんとに、痛い
あなた
あなた
い"ぁ"っ"
山田涼介
山田涼介
きっつー、でも、これはこれで、違う世界かも、
そして、なんの躊躇なく動かしてくる涼介。

ほんとに、切れたり壊れたりしたら、どうしよう
あなた
あなた
やめて、お願い、涼介っ
無視。


だけど、数分たって、涼介があなたの顔をサラッと撫でた。
山田涼介
山田涼介
俺もさぁ、反省するところあるんだよ?

お前と俺は、仮にも高校生だろ、?

迷惑かけちゃダメだと思ってさ…はぁっ、

危険日の時だけは必ずいっつも外に出してたの。

知ってた?知らないよね、?

俺はお前に快感以外感じんなって言ってたからさ…、

お前はそれ鵜呑みにしてくれてたろ?だから、知らなくていいんだよ、
ギシギシッとベッドが動く。

痛いはずなのに、感じるこの体はもう止められない。

そして、ただただ泣いている自分がいるのも分かる。


ああ。私は、これでまた、後悔をするのではないのか。

妊娠したら、この人は、私を、もっと縛るのではないか
山田涼介
山田涼介
けど、それがダメだったのかなぁっ…

今日、危険日だろ?

お前がこれ以上、俺から、離れねぇように、

俺の、ちゃんと、閉じこめろよ、?

奥に、ちゃぁんと、出してやるからっ
あなた
あなた
涼介はっ、私のこと、嫌いだから、私が妊娠したら、すぐ捨てるんでしょっ??
山田涼介
山田涼介
はぁ?なにいってんの?

好きだからやってんじゃん、好きだから孕んでほしいんじゃん
あなた
あなた
…っ、ごめんなさいっ、私、ただ、涼介のこと、、、
ギュッ
山田涼介
山田涼介
大好き。愛してる。これ以上の言葉思いつかない。

今度は、孕めよ?俺との証、作ろう…ぜっ、!
グッと持ち上げたあなたの腰を掴み離さず、そのまま動かす。
あなた
あなた
んぁっ、ちょっ、ああっ
山田涼介
山田涼介
んっ、イくっ…!
ひさしぶりのこの感覚。

ごめんなさい、ほんとに、今回ばかりは、ほんとに、妊婦デビューだわ、
山田涼介
山田涼介
次浮気したら、倍な
でも怒れない。

自分だって、もし涼介が浮気したら怒る。

だから、ほんとに、今回の失点は50:50だ、





1ヶ月後。

お腹に妊娠二週間の赤ちゃんがいた。

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