おかーさん!
ん?どうしたの?明里
へへっだーいすき!
ふふっお母さんも明里の事だーいすき
へへ〜
ドンッ
キャー!!!
おいっ!女の人が引かれたぞ!
誰かっ!救急車呼んで!
やだ…いや…
おかーさん…
やだっ!
行かないでっ!
っ!
い、今の、……それにここは…
ガチャッ
な、なんでここに!?
はっ!そういえば…
回想中
うわぉぉ!やってしまったぁ!
ん?
確かに私は今ジェル君のパーカーを来てる。
いやまぁね!?それはありがたいよ!?
あ、そんなことよりネックレス!
明里。
ん?なーにおかーさん?
これ、明里が持ってて欲しいの。
わぁっ!可愛い!
そうでしょー?それはねお母さんが小さい頃におばあちゃんに貰ったのよ。
おばあちゃんに?
そう。でね、お母さん、おばあちゃんと約束したんだよ。
やくそく?
うん。お母さんが大好きな人と結婚して、そしてその宝物にこのネックレスを渡して欲しいって
宝物ってなーに?
ふふっそれはね。明里の事よ。
私?
そう。明里はパパとママの宝物。どんな綺麗な宝石でも、明里がいっちばん大好き
私が、たからもの……
だから明里もね、大好きな人と結婚して明里の宝物にこのネックレスを渡して欲しいの。それまでは明里がちゃんと持っててね。
うん!わかった!やくそくするー!
お母さんと約束したの。
ジェル君は私の前にネックレスを出した
あった……
ん?
ジェル君カッコよかったよ
私は逃げるようにしてジェル君の家を出た。
私は今日彼の優しさを知った。
雨の中私を抱きしめてくれた貴方は
ほんのりと甘い匂いがした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。