ソファを覗くと、スマホを弄り始めている。
画面を勝手に覗くと誰かとのトーク画面が見えた。
え、誰と会話してるんだろう ??
バレないようにそーっと近づくと
トーク画面の名前は " txt " と。
スマホを閉じて寝転んで目を瞑るよんじゅな。
よんじゅなの体がピクリと動いたけど
そこから何も話しかけられることは無かった。
なので私はよんじゅなが落ち着くまで待っていようと
風呂場へ向かった。
ゆっくりと湯船に浸かった。
ついでに足のマッサージをしたりして。
髪と体を洗い、風呂を出た。
スキンケアを終え、ドアを開くと、
ゴン、と音がした。
見ると、床でよんじゅなが横に倒れている。
そう言って立ち上がると抱き締めてくるよんじゅな
何言ってるんでしょう 、このお方。
機嫌が悪かったのはあなたの方ですよね ……?
そういう事ですか ……
全然そんなんじゃないのにね
よんじゅなは私の頭をぽんぽんすると
とんでもない言葉を残し、風呂場へ向かっていきました。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。