アンコールも終わり、
最後は5人揃って手を繋いで頭を下げて
ステージの奥へ消えて行った。
久しぶりに会えて嬉しかったな .
ステージを思い出して、余韻に浸っていると、
ポケットに入ってるスマホがブルブルと震えた。
よんじゅなだったら…?
周りに見られたらまずい .
同じ名前の人はたくさん居ると思うけど、
万が一の為に気を付けなきゃ。
画面を自分の体に密着させながら胸前まで持ってきて
そっと外側に傾ける。
________연준
終わってすぐに電話してくれたけど、
やっぱり周りの目が怖い。
キャンセルすると、今度はカトクが来た。
って言ってもどこか分からないし、って思っていると
場所や目印を詳しく説明してくれた。
混雑を避けるため、
出口に近い席から順番に退場の案内がアナウンスされる。
よんじゅなと連絡をとっている間に、もうアナウンスがされたみたい。
後ろを振り返れば、がらんとしていた。
とりあえずソヌくんと外に出ることにした。
ライブ終わりあるあるのここが良かったって共有し合うこの時間。
楽しいけれど、私は指定された場所の目印を探す。
またカトクが来た。
ソヌくん何も言ってなかったのに
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。