スマホを拾ってトーク履歴を開いた状態でよんじゅなに渡す。
怪しいの ? そう思わせるような会話なんてしてったっけ ..
覗き込むと ,
よんじゅなが指さしたのはこの会話。
3ヶ月前 、ソヌくんが入社してきた時期。
……あれ ?
あなたちゃん忘れっぽい性格で ,
よんじゅんさんもそれを理解しています。
でも今回は ,,,
今回は理解してはくれなかったみたいです。
よんじゅなの許可なんてあったっけ。
そんなの、束縛みたい。
いくら考えてもよんじゅなが言ったことを思い出せないなんて。
記憶障害かなんかなの ?
私の言葉に被せるように言い放つと
部屋を出ていくよんじゅな。
そう言いかけた時にはもうドアは閉められていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。