僕やぼむぎゅは黙って頷いた  .







結ばれなきゃいけないと言われても







よんじゅにひょんはアイドルをしているのに








結局どちらかを選ばないといけないって事だ

彼女さんが震えた声でそう言う







 

ファンサイン会の直後だけだと思っていた







僕はもっと周りに目を配るべきだった  ,

僕の知らない所で   





皆は気付いていたんだ   .

よんじゅにひょんは優しい人だ







こんな悔しそうに、苦しそうに、申し訳なさそうに話すから。











前世かなんかよく分からないけど、こうなる事を望んでもなかったはず。










でもよんじゅにひょんも好きになってしまった









それは前世の事があるからかもしれないけど








僕は思った。














よんじゅにひょんはこの人から離れると







壊れてしまいそうだ  、と。











だって今の状況













よんじゅにひょんは彼女さんの手を一切離さないんだ










彼女さんもそれに慣れた様子だった。










二人は結ばれている   ,







前世から今世にかけて繋いできた糸があるんだって

そういった後、







ハッキリと   " 好きだ、"  って

皆一斉に僕の方を向く。







いくつかの  え？  "  という声が混じり合う