よんじゅなから電話がかかってくることなんて
もう無いと思っていた。
だから、私は結構冷静だった。
私の声を聞いて 、喜んでくれると思ったの。
なのによんじゅなの声は暗く低かった。
" これも、別れる前兆なのかな "
ふと思ったけど、前向きに考えないと。
よんじゅなが居なくなってからの一人の家。
メイクなんてしなかった。
流石に会社ではしてたけど 、それ以外は何も。
ここには誰も居ないんだから
だから、彼氏の前では可愛くいたいって思う事なんて当然ない。
少しだけ嬉しかった。
例え、この後私達に怖いことが起こったとしても
彼氏に会える事は嬉しいし。
だから食欲も少し湧いた。
全ての準備が終わって 、椅子に座ってみる。
カトクが1件来た。
合鍵を無くすなんて。
そんなの、悲し過ぎるよ .
何かを失くすなんてそんな無かったでしょ?
なんでそんな大事なもの失くすんだろう 、
よんじゅなにとっては違うの ??
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。