後ろから抱き着かれるように俺の体は浮いた
見るとひゅにんが目に涙を浮かべていた
泣くなよ 、
俺の体は床についた
少し背中に衝撃が走ったが、すぐにひゅにんに駆け付ける
ひゅにんは俯いて目を擦っている
なんかあった?
肩を抱くと、ひゅにんが顔を上げた
その表情は怒りと悔しさが混じったようで
俺になんか言われても困るか、
今、何しようとしてましたか?
え?
窓の外見てください、
窓?
そんなのないけど、
ひゅにんが指をさした方向を見ると
青い空が見えた。
風がヒューっと吹いた
俺たちの前髪が揺れる
さっきまでは俺の家のドアだった、
何でだよ、
窓です、 よんじゅにひょんは
そこから飛び降りようとして、!
ひゅにんが、助けてくれた、?
よんじゅにひょんにおやつを
持っていこうとして、
僕がもう少し遅かったら
よんじゅにひょんは死んでましたよ、?
俺は最近どうかしていると思う
さっき見ていたのは、幻覚なんだ
認めたくなかった
ひゅにん、俺のスマホは?
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。