第42話

再び
1,469
2020/06/16 03:00







あなたは休暇を貰い、近くの山に来ていた









誰もいない野原に座り、一人風にあたっていた









あなた
……
あなた
ハァ……





) 私なんかが人を助けれる力なんて元々無かったんだ…



)柱になんかにも私よりもっと力のある人がなるべきなんだ…



)そもそも…この世界に来たのはどうしてなんだろ…


あなた
あーーーー!もうっ!!!!






あなたは野原に寝ころんだ











)……本当にここは大正時代…私のひいおばあちゃんとかが生きた時代なんだ…





)凄いなぁ………



)……私、今ネガティブ思考になってるなぁ




『いつものお前じゃない』……か











あなたは伊黒に言われた言葉を思い出した
















)……分かってる…こんなの私じゃない…けど



)私には…なんの力もないただの高校生だもん



)……私なんかが出来るわけないのに…



)元の時代に帰りたいなぁ…





あなたは涙を堪えて空を見上げていた






竈門 炭治郎
あなたっ!!!!
我妻 善逸
あなたちゃぁん!!!
嘴平 伊之助
おいっ!あなたっ!!!
あなた
……?





声のする方を見ると炭治郎、善逸、伊之助がこっちに向かって来ていた





あなた
あ、やっほー
竈門 炭治郎
……あなた?血の匂いがするぞ?
我妻 善逸
えっ!!!どっか怪我してんの?!
あなた
あー首の所をね…
竈門 炭治郎
大丈夫か?
あなた
うん……
竈門 炭治郎
(なんだか…悲しい匂いもする…)
我妻 善逸
(あなたちゃんの音がいつもと違う…)
嘴平 伊之助
おい、あなたっ!
あなた
ん?
嘴平 伊之助
何かあったのか?
あなた
……何もないよ
竈門 炭治郎
俺らで良ければ聞くぞ?
あなた
あはは…すぐわかっちゃうんだね…
あなた
……
あなた
私さぁ……鬼殺隊…辞めようかなって思ってるの
竈門 炭治郎
えっ?!どうしてだ?!
あなた
……この怪我した任務の時に一般人の人を巻き込んでしまったの…
あなた
鬼に殺されちゃった…しかも…目の前で…
竈門 炭治郎
……そうだったのか
あなた
私に…人を守れる力なんて最初から無かったんだよ…
あなた
鬼殺隊の力になりたいって思って柱にもなったけど…
あなた
私には務まらない…
あなた
……この時代に来た意味もさっぱり分からないし
我妻 善逸
あなたちゃんは凄く頑張ってるよ!歳が近いし女の子なのにさ!
あなた
……
嘴平 伊之助
おい!!!!
あなた
…どうしたの…?
嘴平 伊之助
いつものお前らしくねぇ!!!
あなた
……そんな事…分かって
嘴平 伊之助
分かってねぇ!!!!
あなた
……
嘴平 伊之助
それは口だけで言ってんだ!
嘴平 伊之助
たかが今回の任務で失敗したからって弱気になってんじゃねぇ!
あなた
っ…
嘴平 伊之助
お前が辞めればもっと多くの人が死ぬかも知んねぇんだぞ!!!
あなた
!!!
我妻 善逸
伊之助もたまにはいい事言うんだな
あなた
……私…は…






リーン リーン リーン リーン









あなた
この音は…
我妻 善逸
何これ鈴の音?!
我妻 善逸
めっちゃ気味悪いんだけど!!!




リーン リーン リーン リーン





竈門 炭治郎
段々近づいてくるぞ!
あなた
この鈴の音は私がここに飛ばされた時も鳴ってた…
嘴平 伊之助
誰だ!鳴らしてんのはっ!!!






4人は立ち上がり、辺りを見回した













すると急に強い風が吹き、太陽が光始めた






竈門 炭治郎
うわぁっ!
我妻 善逸
眩しいっ!!
嘴平 伊之助
なんだ!なんだ!!
あなた
やばいっ!もしかしてっ!!!



































END




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