第75話

胸の痣
1,088
2020/09/13 03:00
あなた
……ん
あなた
……あれ…ここって








あなたは小さな祠の前にいた






あなた
私、寝てた?





あなたは立ち上がり制服の土を払った







あなた
長い夢を見てた気がするんだけど…
あなた
なんだっけ…
あなた
あ!そうだ私、部活が休みだから本屋さんに行こうとしてたんだ!







あなたは鞄を持ち歩き始めた










あなた
チラッ
あなた
……あの祠…どこかで見た気が…
あなた
まぁいっか













家へ戻るとお母さんはキッチンにいた













母親
「おかえり」
あなた
ただいま〜









母親に普段通り挨拶をし、部屋へと向かった


あなた
いたっ
あなた
ん?なにこれ






胸の辺りに痣が出来ていることに気づいた









あなた
えぇ。何これ…どっかにぶつけたかなぁ
あなた
はぁ〜…
あなた
……あの祠
あなた
なんか気になるなぁ
あなた
…お母さん達、何かしってるかなあ








夜ご飯になり、父親、母親と共にテーブルを囲った
















あなた
ねぇねぇ
父親
「ん?どうした」
あなた
2人は本屋に向かう途中の路地裏を突き進んだ所にある祠の事知らない?
父親
「祠?」
母親
「あら?それって周りが木に囲まれて真ん中に祠がある所の事?」
あなた
そう!真ん中にポツンってある!
母親
「それは確か私たちの先祖の方が建てたものよ」
あなた
そうなの?
母親
「えぇ。立てたのはうちだけど他の方もお祈りに来るから移動はしなかったの」
母親
「あなたのひぃおばあちゃんは毎日、お祈りをしに行っていたわ」
あなた
そうだったんだ。私、今日そこで寝ちゃっててさぁなんか夢を見たんだけど忘れちゃったんだぁ
あなた
祠もなんか見覚えがあるなって思ってたけど
母親
「おばあちゃんに連れて行ってもらってたからね」
あなた
私、ひぃおばあちゃんに会ってみたかったなぁ
母親
「貴方の名前はひぃおばあちゃんに付けてもらったのよ」
あなた
そうなの?
母親
「えぇ。ひぃおばあちゃんが死に間際に迷わずつけてくれたわ」
あなた
そっか…
母親
「どうしてその名前をつけたのかも知れずに亡くなってしまったわ」
母親
「でも何か意味があるのだと私は思うの」
父親
「父さんもすきだぞ」
あなた
ふふっ
あなた
教えてくれてありがとう






























部屋へと戻りゆっくりと過ごしていた








時計を見ると既に0時をまわっていた








あなた
明日も学校だしもう寝よっと





明かりを消し、ゆっくりと瞳を閉じた










































END



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