このおばあさんを助けてくれた鬼殺隊は誰なんだろう…
もしかしたら大正時代に戻っても居ないかもしれない……
けど……私もこうやって未来を繋ぐ為に…鬼殺隊は辞めてはいけないんだ
途中で投げ出すなんて…
祠の神様が私を大正時代に連れてたったのは、人々を守って欲しいからなのかな
何故かそう思ってしまう…
なら神様の期待に応えなくちゃ!
あなたがそう思った瞬間
リーン リーン
リーン リーン リーン
すると風が強く吹き、4人の体は透け始めた
4人は手を繋ぎ、おばあさんに背を向けた
消える瞬間、あなたは振り向き
シュンッ
4人はあっという間に消えてしまった
『…また必ず会えるよ』
千代の心には昔、助けてくれた鬼狩りの子が言った言葉を思い出した
おばあさんは縁側から出て祠に向かった
おばあさんの目から涙が流れていた
おばあさんは祠を見ながら微笑んでいた
━━━━━━━━━━━━━━━
……数十年後
)おばあちゃん!見えますか?
)曾孫ですよ…(ポロポロ)…娘が産まれたんです…
)名前はおばあちゃんに付けてもらおうって思ってて(ポロポロ)
)…えっ?
)…あなた…素敵な名前だわ
)おばあちゃん!
)お母さんっ(ポロポロ)
千代はゆっくりと目を閉じ再び開けることはなかった
END
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。