第48話

時を超えた出会い
1,359
2020/06/22 03:00










このおばあさんを助けてくれた鬼殺隊は誰なんだろう…









もしかしたら大正時代に戻っても居ないかもしれない……








けど……私もこうやって未来を繋ぐ為に…鬼殺隊は辞めてはいけないんだ








途中で投げ出すなんて…









祠の神様が私を大正時代に連れてたったのは、人々を守って欲しいからなのかな








何故かそう思ってしまう…









なら神様の期待に応えなくちゃ!
















あなたがそう思った瞬間














リーン リーン





あなた
!!!!!
我妻 善逸
あっ!鈴の音だ!!!
竈門 炭治郎
また飛ばされるのか?!
嘴平 伊之助
おいっ!どうすんだ!!
あなた
……おばあさん
お婆さん
ん?
あなた
ありがとうございました…おばあさんのおかげで決心が出来ました
お婆さん
……そうかい…良かったねぇ(´ ˘ `)
あなた
おばあさんにも私たちの事を教えます
お婆さん
???
あなた
私たちは……過去…大正時代から来た鬼狩り…いえ鬼殺隊と言う者です
お婆さん
鬼狩り…様…鬼殺隊…???





リーン リーン リーン




竈門 炭治郎
段々音が大きくなってきたぞ!
あなた
……私たちは過去に戻ります…あの祠の神様の為にも多くの人を守ります
あなた
おばあさんを助けた鬼狩りの女の子にもおばあさんが元気だった事を伝えておきます






すると風が強く吹き、4人の体は透け始めた






お婆さん
あ!!!!
あなた
おばあさん…貴方と出会えて良かったです
あなた
私はあなたと言いますっ…おばあさんのお名前は…
お婆さん
私は千代…星月 千代…
あなた
!!!
お婆さん
貴方達は…
竈門 炭治郎
俺は竈門炭治郎です!
我妻 善逸
俺は我妻善逸です
嘴平 伊之助
俺様は嘴平伊之助だぁ!
お婆さん
あんた達!鬼なんかに負けるんじゃないよ!
あなた
……はいっ!!!
竈門 炭治郎
はいっ!
嘴平 伊之助
おうっ!
我妻 善逸
はいっ!





4人は手を繋ぎ、おばあさんに背を向けた













消える瞬間、あなたは振り向き






あなた
どうかお身体にお気をつけて長生きして下さい…そしてまた会えますように
あなた
(ボソッ)ひぃおばあちゃん







シュンッ









お婆さん
……っ






4人はあっという間に消えてしまった








『…また必ず会えるよ』




千代の心には昔、助けてくれた鬼狩りの子が言った言葉を思い出した






お婆さん
……あなたさん…やっぱり貴方だったのね…顔も思い出したわ…
お婆さん
……助けてくれてありがとう…そしてまた会えましたね(ポロポロ)
お婆さん
……貴方たち4人に出会えて私も嬉しいわ









おばあさんは縁側から出て祠に向かった









お婆さん
……神様…どうかあの4人が鬼に負けず強く生きれますように…





おばあさんの目から涙が流れていた






お婆さん
ふふ…こんな奇跡が起こるなんてねぇ…
お婆さん
人生…何が起こるか分からないものねぇ…
お婆さん
あなたさん、炭治郎くん、善逸くん、伊之助くん…本当にありがとう








おばあさんは祠を見ながら微笑んでいた
















































































































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……数十年後














)おばあちゃん!見えますか?
お婆さん
…ん
)曾孫ですよ…(ポロポロ)…娘が産まれたんです…
お婆さん
…そうかい…
)名前はおばあちゃんに付けてもらおうって思ってて(ポロポロ)
お婆さん
……(ボソッ)…あなた
)…えっ?
お婆さん
…あなたがいいと思うよ
)…あなた…素敵な名前だわ
お婆さん
(…あの子が言っていたまた会えますようにとはこの事だったのかねぇ)
お婆さん
…ふふ…また会えましたね…
お婆さん
(……どうしてかしら…あの時出会ったあなたさんでは無いはずなのに…そう思ってしまう…)
)おばあちゃん!
)お母さんっ(ポロポロ)
お婆さん
……この子は強く優しい心を持ち立派に育つでしょう
お婆さん
……最後に貴方に会えて良かったわ
お婆さん
……さよう…なら


























千代はゆっくりと目を閉じ再び開けることはなかった



































END




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