私の名前を呼びウォヌの大きな手が頬を包む。
どんどんウォヌの顔が近くなっていく。
えっ……これって今からキスされるよね?
ぎゅっと強く目を瞑る。
10cm…………
5cm…………
1cm…………
ピーピーピーピー
なぜかちょっと残念な気持ちになるのはなんでだろう……。
再び布団の中に潜る。
2度目の目覚めから覚めスマホの画面を開くと写されていた時刻は9:00
いつもは6:30に起きて準備万端で家を出ているのに9:00だなんてもう授業が始まったいる。
急いで準備をして家を出る。
すると運が悪く人にぶつかる。
ぶつかった人の顔を見る余裕もなくただ謝って私は大学に向かった。
私と同時に大学に着いたのは、ウォヌ。
絶対うそ。
今日は寝癖もあるし顔も絶対寝起き笑
待って。これさっきの夢と同じ……?
って思ってたけど
そんなやつが私を好きになるわけないか。
いや、まず奢ったら女とか聞いたことないけど最初っから奢るつもりだったし奢ろうじゃないか。
渡されたのはずっと私の手元になかったペンケース。
返されない間ずっと使い慣れないシャーペンを使っていた。
まあウォヌから返されたペンケースを持って授業を受けた後お昼ごはんを食べるためにというか奢るためにファミレスに行った。
私が頼んだのは、ハンバーグ、ピザ、ポテト、パフェ。
ちょっと欲張り過ぎたかもね笑
まあ、その後はグチグチ何も言ってこなかったので奢ったけど。
大学に戻ると
少しソナさんとシウさんと話した後
あ、ウォヌあの時寝てたから聞いてなかったんだ
ウォヌと話すといつの間にか時間が過ぎていく……
今だっていつの間にかサークルの活動になってるし
倉庫は鍵がかかってて鍵をかりて開けると、そこはかなり何年も開けられてなさそうで段ボール箱が大量に積んであった。
黙々と段ボール箱の中を開けて確認してもなかなか見つからない。
探すこと30分
そこには「活動日誌〜ボランティアサークル〜」と書かれているファイルが入っていた。
すると高く積まれた段ボール箱が倒れてきてバランスを崩し倒れそうになる
段ボール箱が落ちる音が部屋に響いて沈黙が流れる……
倒れたんだけどなぜか痛くない。
目を開けると目の前にはウォヌの胸板が。
私ウォヌの上に倒れた?
体を起き上がらせようとすると倒れたまま抱きしめられる。
もうウォヌに抱きしめられるの何回目だろう……
そう言われるとなぜか速くなる心臓。
そのまま無言の状態でいると
誰かが心配になって来てくれたみたいだ。
こんなとこ見られたらやばい。今すぐ離れないと…と思っても離してくれないウォヌの腕。
私は思わず2度見した。
だって目の前には会いたくても会えなかったスニョンがいるんだもん。
神様……これは夢ですか?現実ですか??
違う。これは現実だ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。