第6話

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2019/02/16 08:49
ウォヌを見なくなって1週間。


ここまで来ないと逆に心配になってくる。
あなた

あいつ……今どこで何をしてるんだ。

1週間も見てないってもうこれ失踪事件で取
り上げてもおかしくないよね!?←


正直に言うと今のところ大学内で話したことあるのソナさんとシウさんとウォヌだけだ。


ソナさんとシウさんの所に行ってもいいんだけどあの2人ラブラブだから邪魔しちゃ悪い。


結果、実質ウォヌしか友達がいないのだ。


これ結構悲しいよね笑


1週間ずっとぼっちよ。メンタルえぐられる。
あなた

今日も1人か……

???
…………あれ?
次の1時間ぐらい授業は行かなくても大丈夫だよね。
どうせ今日は次の授業で終わりだし。



そう思って授業をサボると決めた私は売店で飲み物を買いに行こうとした。
???
あなたちゃん……?
今誰か私の名前呼んだよね…?


いや、名前呼ばれるほど仲いい人ウォヌしかいないし。今の声女の人だし。

私と同じ名前の人が近くにいただけか。


一度立ち止まった足を再び動き出すと
???
ちょっと待って!
あなた

うぉっ!!

後ろから腕を掴まれて振り返ると
あなた

え、もしかして⋯

あなた

ソリョンちゃん⋯?

ソリョン
あなたちゃん久しぶり!
全然変わらなく可愛いけど、どこか高校の時より優しい雰囲気になったソリョンちゃんだった。




ソリョン
同じ大学だったんだね!
あなた

テレビ関係の仕事で働きたいなって思っててさ!

今、ソリョンちゃんと大学を出てカフェで話している。
ソリョン
そっか〜!久しぶりに会えて良かった!
あなた

私もソリョンちゃんと会えて良かった!

ソリョン
そういえばずっと聞きたかったんだけど、その後スニョン君に会えた?
あなた

それがさダメだったんだよね。

ソリョン
そっか……ほんとにあの時はごめんね、私のせいだ。
あなた

ううん、もう謝らないで!私ソリョンちゃんが変わってくれた事だけですんごい嬉しいんだから!

高校生の時本当に色々あったよね。


思い出すといっぱい溢れてくるよ、ほんとに。


でも今こうやってソリョンちゃんとも仲良くなれてあの時の事もいい思い出だったなって思ってる。
ソリョン
ありがとう。こんな私だけどこれからもよろしくね。
あなた

もちろん!こちらこそよろしくね。

ソリョン
あ、今から私バイトだから先行くね!
ソリョン
またいつでも話そうね!私にできる事があったらいつでも言って!
あなた

うん!ありがとう。

ソリョンちゃんに手を振り私はまだカフェに残った。 


やっと念願の女子と話せたぁぁぁ笑
※男子の脳内ではありません。



それにしてもこのカフェすごく落ち着く。
あなた

ここで少し勉強していこ……

リュックの中からテキストなどを出していると
あなた

あれ……ない。

肝心のペンケースが見当たらない。
もしかして講義室に置いてきた?


ここで勉強するのは今日は諦めてまた今度勉強しよう。


外を出ると当たりはオレンジ色。


私は早歩きで大学に戻った。


人はほとんどいなく残っているのはダンスサークルの人達ぐらい。


そんな中今日授業で行った講義室を回ってみた。


でもあらゆる講義室を見ていってもペンケースは見つからず


残りは1つの講義室。


開けてみると
あなた

ちょっと待って。

講義室には誰もいないはずなのに、1人ポツリとうつ伏せになって寝ている人が。


これ起こさなきゃまずいよね。


先生も何で起こさないで出ていっちゃうかな。
あなた

あのー起きてください。もう夕方ですよ……って、え?

いや、なんで私のペンケース持ってんの。被っただけ?


恐る恐るペンケースの中を見てみると中身は全て私の中に入っている物と同じだった。
ウォヌ
ウォヌ
あぁぁぁ寝た寝た………あなた?!
あなた

え、ウォヌ?!

まさかの1人講義室で寝ていたのがウォヌということと私のペンケースを持っていたのがウォヌだということとウォヌは失踪していなかったという3つの衝撃が走っている。
ウォヌ
ウォヌ
なんでいるんだよ!
あなた

こ、こっちこそ何で私のペンケース持ってるのよ!

ウォヌ
ウォヌ
俺は授業の時お前のペンケース見つけたから後でお前に渡そうとしてたんだよ!
あなた

はいはい分かりましたよ。というか今まで何してたの、全然姿現してないでさ!

ウォヌ
ウォヌ
別に…お前には関係ないだろ!
あなた

関係あるよ!!!

ウォヌ
ウォヌ
え、?
あなた

関係あるよ……

なんでこんなに泣きそうになってるんだろ私。
あなた

私ウォヌがいなかった間ずっと1人だったんだよ?話す人もいないし、つまんなくてもうほんとに…んっ……

今何が起きてるのか理解するのに時間はかからなかった。


そう、私の唇にウォヌの唇が触れていた。


一瞬だけ唇が解放され、私は必死で空気を求めた。
あなた

い、今…私に何した、ちょっ……

ところが話す時間も与えられずにもう一度あの感触が蘇る。

今度はさっきよりも長い。


ぐっと息を止めている私はどこで息をすればいいのか全然分からない。でもすぐに苦しくなり力を抜くと口の中に侵入してくる熱いもの。

漏れた音が耳の奥に響き、感覚が掻き回されて何も考えられなくなる。
抵抗するどころか身動きさえできない。


今度こそ離れた唇。
あなた

ねぇ……何やってるの。

ウォヌ
ウォヌ
何ってキスだろ
あなた

何でそんな事したの!!

ボロボロと止めたくても歯車が効かない涙。
ウォヌ
ウォヌ
何でそんなに怒るんだよ。あなた嫌がってなかっ…
あなた

ほんと最低。

私はバタンっと講義室のドアを閉めて出ていった。



何であんな事になったの?

私達友達でしょ?

今は友達同士でも普通にキスするの?

それとも私のボーダーラインが高かっただけ?



私、結構大事にしてたのにな。初キス。


小さい頃からスニョンのために取っておいた初キス。たとえ無理だとしても、もう取っておく必要が無くなっても、なぜか譲れない初キスを今日あっけなく奪われた。
あなた

結局ペンケース置いてきちゃったじゃん……


泣きながら分からない謎の後悔に浸り、家まで帰るほど寂しい帰り道はない。


何でこんな時に限って隣に幼馴染みがいないんだろう。





???
あなた………?
そして私達再び会えるまであと少しらしい。

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