軽い口調でスニョンに話しかけるウォヌ。
もしかして知り合いだったの?
なんか…変な感じだよね。
つい最近までスニョンがいないことに慣れなくて寂しいって思ってたのに、
やっと会えた今はスニョンと話すことに慣れなくなっちゃった。
そう言って細目で笑うスニョンをいつ見れるか私が今までに何回願ってきたか。
私はそのもしかしてをすぐに理解できた。
私とウォヌが付き合ってるってことでしょ?
ごめん、スニョン。私だってもう子供じゃない。
この感情はもう好きじゃないんだ。
私達再び会うまでに時間がかかりすぎたんだ。
だからいつまでもぐだぐだしてたって何も変われない。
これで良かったんだよね…だって私ウォヌの事…好きだよね。
一緒にいるとドキドキするし、話してるといつの間にか時間が過ぎてるし。
でもこの気持ちは閉まっておこう。
ウォヌを勝手に巻き込みたいとは思わない。
やばい、もしかして幻聴?
急に触れる柔らかい唇。
その唇にさらに思考回路が停止する。
返事をすると手を握られ部室まで向かう。
急に積極的だし……私めっちゃぎこちないんだけど。
それはそう、付き合うなんて初めての経験だもん。
か、か、か、かわいい?!
あのウォヌの口から可愛いなんて……待ってほんとにしんどい。
心臓の音が外からでも聞こえそうなくらいうるさい。
部室に戻ると
私達手を繋ぎながら手を後ろに隠す。
そりゃ、ソアさんとシウさんにもバレるはずがない。
シウさんとソアさんは2人で一生懸命に日誌を見てる間、私達はにっこり笑いあった。
そして今日わかった。
この先スニョンと幼馴染のままでもいいんだって。
だって私にはウォヌがいるから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。