第6話

閑話 〜とある休日〜
81
2022/08/18 13:38
さて、本編がかなり佳境に入っているところですが、一旦小休憩。タイミングがすごく悪いのはわかっています。でも2人のほのぼのを思いついてしまったので書かせてください。()
翔子と琉愛の、とある休日の様子を覗いてみましょう……
















森川もりかわ翔子しょうこ
……琉愛、もうそろそろお昼だよ?
ゆさゆさと琉愛の肩を揺らす翔子。うぅーん、と唸る琉愛。そして、枕に顔を埋めながら薄く目を開けて翔子の方を見る。
上原うえはら琉愛るあ
んぅ……別にいいじゃぁん……休みなんだし……
森川もりかわ翔子しょうこ
休みとは言っても寝すぎでしょ!もはや人じゃない生活だよこれは!
一向にベッドから出ようとしない琉愛に痺れを切らした翔子は、バサーっと一気に琉愛の布団を剥ぎ取った。
上原うえはら琉愛るあ
うぇ……しょーこの鬼ぃ……
森川もりかわ翔子しょうこ
鬼で結構!まったく、部活から帰ってきても寝てるなんて……
上原うえはら琉愛るあ
……お母さんは?
森川もりかわ翔子しょうこ
今日は仕事なんだって。
上原うえはら琉愛るあ
なりゅほ……ど………ふぁ〜ぁ……
未だにあくびを繰り返す琉愛に溜め息をつく翔子。
森川もりかわ翔子しょうこ
まったく……ほら、朝ご飯……いや、もう昼ご飯か。作ったから食べるよ!
上原うえはら琉愛るあ
わーいやったぁ!翔子のご飯だ!
その声に急に元気になる琉愛。呆れながらも1階へ歩き出した翔子の後ろをぺたぺたと着いていく。
リビングに着くと、翔子の作った昼食が並べられていた。比較的作りたてのようで、まだ湯気が微かに立ち上っている。その温かい空気に乗って、食欲を掻き立てられるようなご飯のいい香りが2人の鼻に入る。
上原うえはら琉愛るあ
ん〜、いい匂い!もうこの匂いだけでご飯食べれそう!
上機嫌で席につく琉愛。浮かれているのは彼女だけに見えるが実はそうでもない。このご飯を作った本人も、琉愛にばれないように満足げな顔をしている。
森川もりかわ翔子しょうこ
はしゃぎすぎでしょ……
そんなに人のことを言えない翔子は、口角を落ち着かせてからあたかも自分は最初から冷静だったかのように琉愛に呼びかけ席につき、手を合わせた。
森川もりかわ翔子しょうこ
いただきます。
上原うえはら琉愛るあ
いっただきまーす!
琉愛も同じように手を合わせ、翔子に続いて挨拶をした。そして、サラダを口に運ぶ。翔子も同じく。1番最初に野菜を食べるあたり、2人とも女子である。
上原うえはら琉愛るあ
ん、このドレッシング美味しい……!もしかして、翔子のお手製だったりする?
森川もりかわ翔子しょうこ
あ、当たり〜。どうかな、ちょっと自分で作ってみたんだけど
上原うえはら琉愛るあ
うん、美味しいよ〜、ドレッシングも作っちゃうとか翔子すごいねぇ……
森川もりかわ翔子しょうこ
まぁね〜
そんな他愛もない話をしながら食べていく。翔子は、幸せそうに笑いながらもぐもぐしている琉愛を見つめる。
上原うえはら琉愛るあ
ん?どうかした?
森川もりかわ翔子しょうこ
いや、美味しそうに食べるなぁと
上原うえはら琉愛るあ
翔子のご飯が美味しいのが悪いでーす
森川もりかわ翔子しょうこ
はいはい。
森川もりかわ翔子しょうこ
(……琉愛が美味しそうに食べてくれるから頑張っちゃう、なんて言えないけどね)
そうやって楽しそうな琉愛をなだめながら、一口大にしたハンバーグを口に運ぶ翔子なのであった。










琉愛ちゃんは天使属性で、翔子ちゃんはツンデレ属性ですか?(知らないよ)

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