あなたside
藻別さんを蹴ったあとは、今まで黙って溜まっていた事を言わせてもらう。
言い始めると止まらなかった。自分で言うのもアレではあるが、どれだけ溜まっていただよ笑笑
初めも蹴りは当てったが、それ以降はお互いに攻防しあっていた。
.......やっぱり、藻別さんはなんか戦い慣れしてるな。入ると思った拳や蹴りの全てが避けられたり流されている。このまま続けば体力的に私が負けるかもしれないな。
どうするか。
その時、藻別さんがいきなり口を開いた。
え?じゃあ、
分からず聞き返せば、藻別さんはこちらと距離をとり顔を下に向ける。
一瞬ではあったが、顔を下に向ける時、目が変わったように見えたが。
...それって
藻別さんがいきなり大声を上げ、こちらを睨んできた。
( '-')????????????
なぜ怒鳴られなければならないのだ?状況が分からないのですが。
うん、貴方が怒っている理由は理解出来た。けどね、
私が一人であの集団潰したみたいじゃないか。
(´ρ`*)コホン
話を戻そう。
あなた以外
心情 マジか、コイツ
えーと、
目に浮かんでいる感情は怒気や憎しみなどの負の感情だった。
ふーん( ˙-˙ )
藻別さんの声のトーンが下がった。
まあ、そうだよな。
少なからず私にとっては、
こちらを般若の様に睨んでくる。
……本当に人って般若の顔になるんだ、初めて見た。
わざと、鼻で笑って、
藻別さんは顔を下に向ける。私には何かを耐えているように見える。
だって、手が震えてるし。
だが、
顔を上げた藻別さんはナイフで私を刺そうとしていた。その目には、殺意しかなかった。
いや、知らんがな(´・ω・`)
って、待って。どこからナイフ出てきた。まさか。⚪次元ポケットか!
周りから見れば、ただ黙って自分が刺されるのを待っているように見えるだろうが、内心は慌てています。
これ、絶対痛いよね!ね!!
自分ではどうにもできない状況なので諦めて刺されるのを待った
ガンッ
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彰宏side
俺らの前であなたは誘拐犯の顎を思いっきり蹴りあげた。
あれは痛い。
それにしても、あなたさんよ。ほぼ敬語なくなってますよ。相当キレていらしゃいますね。おぉ〜怖い怖い(棒)
あなたの突然の行動に驚きを隠せていない新旧双黒。
うん、まあそうなるよな。
しかし、止めるといってもな。
笑って乱闘しているあれを指差て言えば、4人に驚かれた。
驚きすぎな?我が家ではこんなの当たり前であるぞ。
主張して言えば引く四人。俺を引いてもな。
………そうだな。強いて言うなら、
それ以降は静かに待っていたが(ん?何。少し喋ってじゃないかって?それは言わないお約束だよ?な?)
「お前に、何が分かる!」
そう言った誘拐犯はあなたに向かって、背中に隠し持っていたナイフで刺そうとしていた。
誰かの止める声が聞こえたが、それよりも先に身体が動いていた。
ガンッ
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。