あなたside
いつの間に取ったのよ!?
貴方が持っていても、使わないでしょう!!
何言ってんの、この人?私が?可愛い?
それに、今の私は、血まみれですよ。
私は立ち上がって、太宰さんからウィッグを取り返そうとしたが、
ヒョイ、スカッ ヒョイ、スカッ ×10
イッラァ( :゚皿゚)
いや、返せよ。この野郎。この無駄に高身長野郎が!
そんな質問、余程のことじゃあなければ、答えるけどさ。
頭使う質問はちょっと、ね。
絶対に調べられる。
情報が出てくるのかは知らんけど!
オイコラッ ヽ(`Д´)ノプンプン
女性にそんなこと聞くでない!普通は聞かんぞ!
〇〇〇〇?
何か聞いたことあるような。
ウーン( ̄~ ̄;)
分からんな!
あれ?もしかしてこれ、やらかした?ヤバイ?
oh!!
太宰さんの顔がニッコニッコのいい笑顔になってる!
やらかしたなこれは!話をそらそう!いや、逃げよう!今すぐ!
逃走失敗。
お家に帰らせてーーー!
てことは、これが終われば帰れる!
どんと来い!!!
太宰さんの質問と同時に聞こえた声。
路地裏だから、声が反響してうっっるさい。
誰だよ。大声あげた奴。
上?上に何かあるのか?
そして、上を見れば、彰が落ちてきていた。
何事ですか?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!