テヒョンさんは、あたしのために買った服を全部持ってくれていた
あたしの荷物なのに、しかも買ってもらったのに、テヒョンさんにもってもらうのは、悪いよ
む、無視ですかっ.........
テヒョンさんってば、過保護すぎるよ
しかたなくテヒョンさんのあとをトボトボついていくと、すぐ近くで女の子たちの甲高い声が聞こえた
立ち止まってあたしもそのウェディングドレスを見つめる
上半身はタイトで、スカートはふんわりとボリュームのあるプリンセスラインのドレスだ。
年頃の女の子は、やっぱりこういうのに惹かれるもんなんだよね
いつか.........なんて望まない
望んだって.........絶対に叶わないから
だって、あと3ヶ月しかないのに.........
お前でもって意外と酷いなー
あたしは曖昧に笑った
大人になんて、なれない
歯ブラシ、マグカップ、日用品を買い揃えると、あたしたちはショッピングモールをあとにした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!