第6話

出会いは奇跡のように
300
2019/03/16 11:03
テヒョン
テヒョン
お前、名前は?
あなた
あなた
えっと、あなた
ボソリと言うと男の人は小さく笑った
テヒョン
テヒョン
.........俺はテヒョンだ
テヒョンさんはあたしに手を差し出す
握手?
あなた
あなた
テヒョンさん?
あたしが小首をかしげているとテヒョンさんはため息をついた
テヒョン
テヒョン
.........俺のところにこい






.........え?




それって、どういう意味なのかな?


まさか、助けた見返りを求められてる!?
テヒョン
テヒョン
.........何もしないから安心しろ。ガキに興味はない
ハッキリそう言われてしまった
あたし、もう高2なのにガキって言われた
シュンとしていると、テヒョンさんは困ったように、頭の後ろをガシガシッとかいた
テヒョン
テヒョン
そんな顔するな。対応に困る
あなた
あなた
.........ふふっ
無表情を崩して、困った顔をするテヒョンさんが可愛くて、小さく笑ってしまった
テヒョン
テヒョン
.........笑うな。ほら、どうするんだ?
それから、テヒョンさんは差し出したままの手をさらに前に出す
あなた
あなた
一緒に行きたい!そんなあたしにテヒョンさんは小さな笑みをこぼす
テヒョン
テヒョン
あなた

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