ヨシは元々、時村苺に仕えており
現 時村苺の執事、「岩本照」と現在昏睡状態の「深澤辰哉」が私に仕えていた。
元々、久遠家を勝手にライバル視していた時村家。
歪んだ教育により、「自分が一番」じゃ無いと気が済まない時村苺は、執事であるヨシに私を殺すように指示。
でも……純粋な心を持つヨシはできなかった。
命令を決行しないヨシに怒り狂った時村は、ヨシを殺し屋に殺すように指示した。
身の危険を感じたヨシは……私の元にきた。
あの日のヨシの事……今でも鮮明に覚えている。
ヨシをうちで匿った。
日常的に時村から身体的拘束を受けてきたヨシは、幻覚に苦しみ、私達は支え続けていた。
しかし………
アイツはきた。
襲いかかる時村から正門を守り、私は背中に、そして……辰哉は腹に二箇所切られ、刺された。
人を刺した事でその場から逃走した時村。
ヨシは、自分の弱さや時村への恐怖心で精神衰弱に陥った。
時村は、ヨシから手を引いたが、私を殺す事を諦めていない……
私の執事だった「照」を自分の駒にして……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。