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眠い。眠すぎる。昨日LINE追加してから興奮しすぎてなかなか寝れなかったんだよなぁ。
私ったら追加できただけでもう満足すぎて何か話しかけようとか全く考えなかったなぁ
もしかして横見にも説教されるかな、やばいぞ…
いつか話すことが出来たらそりゃ天国行きだろうな。
美優が私の隣で呟く。
周りの人達から最悪〜などの声が聞こえてくる。
昨日LINE追加したばっかだしLINE追加したら相手に通知いくもんうわあああどうしよう絶対水川くんなんでだろ〜って不思議に思ってるからねもうほんとに会いたくないんだけれども?!
美優は満足気に頷いて教室の前で水川くん達のグループが通り過ぎるのを待機していた。
誤魔化し笑いした美優の心の中を見透かしたようにあみかは意味ありげに頷いた。
私は美優に引っ張られて廊下に出た。
私は思わず手で顔を覆った。
その時美優が、
といきなり変なことを大声で言い出した。
私は顔を覆った手の指の間から美優を見た。
その時、水川くんが後ろを振り向いた。
私は手で顔を覆うのも忘れて水川くんに見とれていた。
なんかなんかなんか、凄い不思議な感じする。
周りに沢山の人がいるはずなのにまるで2人の世界に入ったみたいだ。
ざわめきも何もかもが聞こえなくなる。
私は水川くんのお友達の声でハッと我に返る。
隣を見てみると案の定美優がニヤニヤしていた。
なるほど、美優の作戦通りだったってわけか。
私はもう溶けちゃいそうなほど幸せすぎて
としか言えなかった。
隣で美優がきゃーきゃー言ってるのを聞きながら私は余韻に浸っていた。
ずっとこの時間が続いて欲しい。水川くんの後ろ姿を見ながらそう思っていた。