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第1話

キッカケ
結愛
結愛
(うわぁ、風が凄い…
10月にしては凄い寒いなぁ
そろそろブレザー着ようかな)
隣では友達の村中美優むらなかみゆうがいつもの調子でぺらぺらと何かを喋っている。
頬杖を付きながら、私、滝口結愛たきぐちゆあはぼんやりと窓の外を眺めていた。
美優
美優
ねーねーちょっと!
結愛聞いてる?!
結愛
結愛
えっ、あっごめん、なんだったっけ?
美優
美優
んもー!
すぐ結愛は妄想の世界に飛ぶんだから!
次ぽや〜っとしてたら奢ってよね!
結愛
結愛
わーごめんなさい!!
美優様お許しください!!
美優
美優
やだな〜結愛。
奢ってよとか冗談だからね?
結愛
結愛
はははっ
分かってるよ美優
私も冗談!
美優
美優
やだーもう!
ほんと私の結愛は可愛すぎるんだから!
こうやって2人でバカやってる時が本当に楽しい。
美優とこんな仲良くなったのは確か、中学生になって同じクラスに可愛い子がいる!!って思って私が声を掛けたのが始まりだったはず。
そっから今年も偶然同じクラスになれでずっと一緒にいるんだよね。
あ、そういえさっきぽや〜っとしてて聞き逃したことがあったよな
結愛
結愛
美優、そういえば、何を聞きたかったの?
美優
美優
あーそうそう
今さ、伊藤くんと水川くんどっち派っていうのが流行ってるんだよね、
結愛はどっちなのかな〜って思って
は……流行り…?!それを流行りと言うのか。
というかそんなことが流行ってるなんて…
全然知らなかったな。さすが情報通の美優だ。
結愛
結愛
ごめん美優、伊藤くんと水川くんって誰ですか、、
美優
美優
結愛
結愛
え?
美優
美優
え〜〜〜〜〜〜〜?!?!
美優がこれでもかというほど大きい声で叫ぶ。
結愛
結愛
いや美優、彼氏募集中ならばもっと控えめに叫ぼ??
美優
美優
いやいやいやいやそんなこと言ってる場合じゃないよーー?!?!
あのイケメン2人を知らないのは可哀想すぎる、人生損してるよ???
よし、これは見に行くしかないね
我ながらナイスツッコミだと思ったけどそれもスルーされて美優は私に早口でまくし立てる。
そして少し静かになったかと思うといきなり私の手をとって教室を出た。
結愛
結愛
ちょっ…?!美優落ち着いて??
美優
美優
落ち着くのは結愛の方だよ!!
あっあの人が水川くんだよ!
美優が指さした先には2年2組と書かれた教室で楽しそうに喋っている水川くんという人やらがいた。
結愛
結愛
あ〜あの人、水川圭ミズカワケイだっけ?
美優
美優
お!結愛、知ってんじゃん!
安心したよ!
美優は嬉しそうにばしばしと私の背中を叩く。
結愛
結愛
いっ…痛いってば美優
水川くんは以前、イケメンが居るから見て欲しいと友達に言われて一緒に見に行ってものの、(え…そんなイケメンじゃなくない?)と思ったのを覚えてる。
我ながら失礼なことを思ったと思う。
美優
美優
んで、伊藤くんは〜
えっと、あそこだ!
結愛
結愛
どれどれ…
って…え!?
伊藤くんは2年2組の教室の端で何やら必死にシャーペンを動かしている。勉強中だろうか。
しかしあれのどこがイケメンなんだろう…
面食いの私にとってはさっぱり分からず思わず
結愛
結愛
断然、水川くんだ…
と、呟いてしまったのである。
適当に消去法で選んだ水川くんだったし、それがまさか恋のキッカケになるとも知らず、隣で「えっ!結愛は水川くん派なのか!!うおお!私は断然伊藤くんなんだけどな!うふ!」と叫んでいる美優を苦笑いでみつめているだけだった。