やっぱりだ。まぁ、さすがに追加は出来ないと思うけどステメとか見るだけなら…
ってそれはストーカーみたいでやだな?!
やめとこ…
ううんまさか横見が私と同じ考えだなんて…
と言うやいなや、横見は自らの左手に「水川LINE」と書いた。
横見が変なことするから変な声出ちゃったじゃん…何をしてんだよ…
これだから単純バカは嫌になる。
でも、心の奥で水川くんのLINEをとても楽しみにしている自分がいた。
てゆか、この会話班の人に聞かれてたらまずくないか…?!と思い班を見渡して見るけどそれぞれお喋りに夢中になって私と横見の会話は聞いてなさそう。良かった。
私の前の席で横見といつも一緒にいる長澤がこちらを向いて話しかけてきた。
横見今の今まで私と話してたから長澤達の話なんて聞いてないんだろうけど…
私と横見の謎の会話に長澤くんは大爆笑している。
この班、最初は怖い人ばっかだし嫌だなって思ってたけどそこまで怖くはないのかな。
面白い班になれてよかったぁ…って思ってたら私の右斜め前の席、長澤の隣の麻衣ちゃんの視線に気づいた。けど…
なんなんだなんなんだ。
もしかして麻衣ちゃん横見のことが好き…とか?
いやいやいやそれはない。なんせ横見は年下の可愛すぎる彼女がいる。
ちらりと麻衣ちゃんを見てみるともう私のことを見てはいなかった。
あとで美優に相談してみよう。
それより今は水川くんのLINEのことだ!
追加…いつかは出来たらいいなぁ。
うわあああやっぱ不思議に思うよね?!そうだよね?!
私は静かに横見を睨んだ。
私は思わず横見の足を踏んずけた。
こいつぅぅぅぅ…ユルサナイ怒怒
まっまいちゃん…もしかして気付かれたか…
長澤まで…ぬぬぬ
横見…横見だけは絶対許さんぞ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。