11月になった。
完全制服以降だから周りを見たら皆学ランかブレザーを着ているため真っ黒だ。
私はブレザーを着るの凄い好きだし何より男子が学ラン着てるのを見るのがほんとに好き。
そして、11月になった為3.4ヶ月に1回行われる席替えがあるのだ!!!
という美優はほんっとうにルンルンだ。
美優と私はしばらくそのまま席替え予想で盛り上がっていた。
教室がざわざわする。
ゆめみ以外の他の班のメンバーにもお別れの挨拶をしていく。
最初はやだなって思ってた班も今となっては楽しかったな。
うちのクラスでは立候補した班長が班長会というものを開き、班長が席を決めていくシステムだ。
なので班長だけはどんな席になったのかを知っている。
班長がネームプレートを貼っていく様子を皆静かに見守っている。
右斜め前からゆめみの呟きが聞こえてくる。
どんまい、ゆめみ。
と思っていたところで私のネームプレートが黒板に貼られた。
思わずそんな声が出るような班だった。
最悪だ。班長の隣。
その班長はよりによってクラス1、いや学年1の陽キャで水川くんとも仲がいい。
しかも…リア充。年下の彼女がいる。
ほんとに、最悪だ…
ただでさえ男子と喋れないのに陽キャとかと喋れるわけないじゃん…
そう思いながら私はしぶしぶ机を運んだ。
1番後ろなのが不幸中の幸いだ。
と言ってきた横見に私は無言で頷き返した。
横見くん、、なんでこんな陰キャな私を隣にしたのですか、、、
私が心の中でぼそぼそ言ってると急に横見が小声で、
私は動揺を隠せなかった。
なんで知ってるの??
違うよって言うつもりだったのに体が正直すぎていつの間にか
って返している私がいた。
何言ってるの?!?!ほんとばかなの私?!
色々と最悪すぎる…
これからどうなるんだろ(;_;)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。