先程の国語の時間に班のメンバーに宣言してしまったことを嘆きながら美優に相談していた。
身体中から好きが溢れてきたんだもん…
思わず赤面してしまった。
あっ、まだ美優には説明してないんだったな。
さっき私が班の中で好きです宣言した時はまいちゃんと長澤めっちゃ驚いてたなぁ
まぁまいちゃんのことはなんとかなるだろう。
今度好きな人でも聞いてみよ〜っと!!
水川くんのこと考えただけで幸せだ。
今どうしようもなく水川くんのことが好きみたい。
そんな妄想を繰り広げて次の授業に挑んだ。
。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥
私は今、自宅のベットで1人で騒いでいる。
事の発端は30分前。
本当に横見から水川くんのLINEが送られてきたのだ。
我ながら頭がおかしくなってきている気がする。
それはそのはず、男子のLINEすら勇気が出ず追加した事もないのに好きな人のLINEとかもってのほか。
喋ったことあるならまだしも喋ったことがないのに怪しまれるに決まってる。
さっきから横見からは催促のLINEがずっと来ている。
LINEをくれたことはありがたすぎるがそんな催促されたら気持ちが落ち着かない。
しかしLINEを送られてかれこれ30分。
催促したくなる気持ちも分からなくもない。
風が冷たくなってきた秋。11月下旬。滝川結愛。14歳。人生初めて好きな人のLINEを追加します!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。