仕事を終えて亮平くん家に向かう。
久しぶりに会えて嬉しかったな~
今からもう1回会えるなんて……
何話そうかな~って考えているうちに着いた。
チャイムを押して亮平くんが出てきた。
阿部「どうぞ入って。」
私用のスリッパを出してくれた。
『ありがとう。おじゃまします』
スリッパを履いて、リビングに入ろうとした時
亮平くんが後ろから抱きしめて来た。
阿部「ねぇあなた。お願い俺の傍にいて…」
『どうしたの?』
阿部「こーじから聞いた。めめの家行ったんでしょなんかそのこと聞いてあなたがめめんとこ行っちゃう気がして、怖くて…」
『大丈夫。』
阿部「メンバーと仲良いのはいいけど、俺から離れないでね」
『……うん』
少し空白の時間があったのはきっと
心の中できっと蓮がいるから。
阿部「これからもよろしく」
『うん。よろしくね』
離れた私たちはリビングで最近の話をし合っていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。