第15話
公園
ある日の仕事帰り。
私は特になにもないけどブラブラ寄り道して帰っていた。、
もう時間も遅いし、帰った方がいいって思うけど
ただ歩きたいって気持ちに負けた。
そんな時公園が目に入る。
ブランコや滑り台などいつもは子供たちで溢れている所も
今は誰一人いない。
あかりはひとつだけ。
『ここの公園懐かしいなぁ』
そうここって蓮と帰りによく行ってたところなんだ。
ブランコに乗って少しはしらせる。
フラフラ風がぬけていく。
ひんやりとした風が自分にあたる。
『昔はよく来たっけな。懐かしい~』
となりを見ても誰もいなくて、蓮がいないっていう寂しさ
『誰か来ないかな~って来るわけないか』
その時となりのブランコが大きく揺れた。
阿部「あなたどうしたの?寒くない?」
隣で本気でこぐ亮平くん。
『えっなんでこんな所にいるの?』
阿部「通りかかったらあなたがいたから。会いたかったしこのまま一人でいさせてられないでしょ」
亮平くんは振り子のように動く中
私の方を見た。
さっきまでは誰もいなくて、蓮が頭にいたけど
亮平くんがいる事が嬉しくて寂しさなんて吹き飛んだ。
『ありがとう。私も会いたかったよ』
阿部「俺も会いたかった。」
夜の中寒いけどガマンしかない。そう思った時
亮平くんの上着が私の肩にかかった。
亮平くんは私の前に立ってしゃがんだ。
阿部「寒いでしょ。着てて」
そんな優しい優しい阿部くんがまたブランコに座った。
『ありがとう。暖かい』
阿部「よかった。そろそろ帰る?」
『うん!わかった。』
私は亮平くんの手の温かさを感じながら
自分の家まで帰った。
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