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第2話

1話
910
2022/10/18 07:19


研磨と元カノはさ、気持ちがすれ違って別れたとかそういうんじゃないからさ。元々。



1年前の5月。



研磨「報告。」



なんていって、私の部屋でスマホを見ながら言った彼を今でも鮮明に覚えている。




〔1年前〕



黒尾「てかなんかないわけ〜?最近暇すぎだろ」



『ね〜、幼馴染ズみたいな感じでぱぁーっとどっか遊びに行きたいよね〜…って研磨!ちゃんと話聞いてる?!』




研磨「…聞いてる、それとあなた声でかい。」




黒尾「…なんか最近、研磨付き合い悪くねぇか?笑 もしかして〜…ウチの子ッ!好きな人が出来たとか?!」




『あらやだッ!お母さんたちに紹介しなさいよッ!笑』




なんて、馬鹿みたいにおちゃらけていた日常の一コマ。




研磨「…報告。」




そういって本当に彼女が出来たことを私たちに言ってしまうのだもの。
あの時はびっくりしたし、、





私の1度目の 失恋 だったんだよ __ .













元カノだった女の子、3組のクラスで1番かわいかった子。
人に聞けばみんな口を揃えて、あの子は優しいよね なんていうすごい女の子。




研磨の心残りはただその子1人だった




誰にも、、いや、人にあまり関心を持ったことも無いくせに、その子だけは一生君の頭の片隅にいるんだ。





『………あッ』




研磨「…ッ」






こうして私の事を抱いてる時だってさ。
君の頭にはやっぱり あの子 がいた __ .





確か名前は 夏に生きるとかいて……




夏生なつき…………






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《プロフィール》



名前 国木田 夏生

・あなたや研磨とは同い年。
・“あるきっかけ“で研磨と別れた女の子。
・容姿端麗、成績優秀な人格者だった…



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