第2話

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2018/02/06 11:26
悠燈(はるひ)
これ、やるよ。今日のノート
あなた

ありがとう

私は彼の手からノートを受け取った。

一瀬(いちせ)悠燈くん。毎日、学校が終わるとすぐ私の病室に来てくれる。

オレンジがかった茶髪の髪は少し派手で、地毛なのに「染めてるんじゃないか」と疑われることは日常茶飯事らしい。

そんなことを思っていたからか、じっと見つめてしまっていたみたいだ。一瀬くんに不思議そうな顔をされた。
悠燈(はるひ)
なんだ?オレの顔に何かついてるか?
あなた

あ、ううん。一瀬くんの髪、ふわふわそうだなって

悠燈(はるひ)
そうか?単にくせっ毛なだけだけど……
つかそれなら、お前とかスゲェ髪ストレートできれ……
急に一瀬くんがハッとして、頬を赤く染めながら慌てた。
悠燈(はるひ)
な、何でもねぇ!
あなた

? そっか

少し気になったが、聞くことはしないで私は笑った。

あんまりしつこく聞いて嫌われたくないしね。

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