交流会一日目は、
特級呪霊の侵入、という
異例の状況にて、
第1幕を閉じることとなった。
二日目をやるのかは知らないし、
怪我人は多い
ボケーっと歩いていたので
壁にゴツンとおでこをぶつけた
おでこがじーんと痛んで、
思わずしゃがみこんでしまった
誰かの大爆笑が聞こえて
後ろを見ると
しゃがんだままで
高身長イケメンの代名詞(五条)を見上げる
先生は私の髪を少し退けて
まじまじとおでこを見てくる
優しい……ん、だよな……?
教師としての最低限を保証してるだけ???
すると、先生は、
【あ、思い出した】って顔して
ポケットから1枚の紙を取り出した
そう言って取り出したのは、
変装した時の私の似顔絵だった
思わず少し間が空いてしまう
なんか先生は少しガッカリしてる
私が何か話すとでも思ったのだろうか
その時、
私の中に黒いドロっとした液体が
ポタリと垂れた気がした。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ 11話 思わぬ再会
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!