第2話

化け物


ドカッ ガツンッ
桜羽(なまえ)
桜羽あなた
ケホッケホッ…
モブ
近ずかないでよ、“化け物”!!

ドカッ ドカッ
桜羽(なまえ)
桜羽あなた
ッッ……



  “化け物”


何度言われたことだろう


学校では化け物と言われる


そして蹴られる


殴られる


先生は見て見ぬふり




慣れたものだね


私が化け物と言われる理由




単純だ





“目が赤い”

他の子はみんな茶色や黒い目


私だけ赤色なんだ


でも



他は何も変わらない




いや…違うのかもね




勉強も100点以外は取らない



家事ならなんでも出来る


楽器だってなんでも
色んなコンクールで金賞も取った


認めてもらおうと必死だったんだ


“あの人たち”に
小学校の頃からずっとだ
しかし


それが裏目に出た


そして


なんと言っても


“目が赤い”



そのせいで、小学校高学年から今の中学一年生まで、ずっと虐められてきた




そして…そうやって私がなんでも出来るようになったのは







“あの人たち”のせいなんだ…











バコッ ガツンッ
桜羽(なまえ)
桜羽あなた
ッ…
お母さん
これぐらいで倒れないでよ?
お父さん
この“恥さらし”!!
この“化け物”!!



みんなそうだ




ただ目が赤いだけで“化け物”扱い


ただ目が赤いだけで“恥さらし”扱い
みんなこの目を気味悪く言う
『なんで産まれてきたの?』


『さっさと消えてよ』


『死んでよ』
私だって産まれたくて産まれたんじゃない
私だってここに居たくない
私だって死ねるなら死にたい
死ねないから困ってるんだよ
そんな私の生活の中でも、唯一の救いがある
桜羽(なまえ)
桜羽あなた
………kz
『探偵チームKZ事件ノート』


それは、青い鳥文庫の『藤本ひとみ』先生が書いているお話
主人公は『立花彩』ちゃん


そして6人の男子たち
毎日が楽しそう
頑張ってお金貯めて


全部買った
どれも面白くて
すぐに全部読んだ
どのキャラも個性豊かで


全員私は好き
でも特に好きだったのが…
『お見舞いありがと、天使さん』
上杉和典くんだった
クールで女子は嫌いなくせに、彩ちゃんには優しくて


好きなんだろうなぁとか思ってる
くっつけばいいのに…
私はすっかりkzファンとなり


上杉くんよりの箱推しとなった
あぁ…
こんな世界にいるならば
いっその事kzの世界に行きたいなぁ…
そしたら…楽しそう
けど…
桜羽(なまえ)
桜羽あなた
こんな目じゃ…意味無いもんね
あぁ


神様
もしも本当にいるならば
kzに会いたい
今は


こんな世界から
消えてしまいたい
あぁ
桜羽(なまえ)
桜羽あなた
……死にたいな
その時
???
いいよ、叶えてあげる
そんな声が聞こえて


私は意識を手放した___。