毎日皆が来てくれる
でも
怖い
怖いんだよ
過去の事もある
今回の事もある
怖くないわけ無い…
不安じゃないわけ無い
またあるかも知れない
やだ
怖い
怖い
怖い
私の大半は恐怖と不安しかない
やだなぁ
みんな優しくしてくれてんのに
悪いことしてるなぁ
やっぱり
悪い子だなぁ
私
嫌になる
皆を信じれない自分に
皆と安心して接せられない私に
忌み子の私に
悪魔の子の私に
全部
全部
嫌になる
この血のような赤い瞳も
異様に白い髪も
自分の何とも言えない声も
自分の醜い姿も
善意をしっかりと受け止められない私にも
ほんと
嫌になる
このまま
消えてしまえばいいのに
皆の記憶からも
この世界からも
塵一つ残さず
消えてしまえば
楽
なのに
そう思えば思うほど
心が
締め付けられる
苦しくなる
辛くなる
私の中で皆がどれだけ大きな存在かが分かる
だからこそ
みんなの為に
消えてしまおうか
あの村に帰ってしまおうか
……どうしよう
でも
帰っても
居場所は
ナイ
………
…………
……………
ドウシヨウ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!