もう、疲れた
期待するのに
1度壊れた心は脆くなる
本当にその通りだと思う
その人にとって些細な出来事でも相手にとっては辛いことかもしれない
私が良い例だ
ずっと前に壊れていた私にとって彼等の普通であろう行動は辛かった
確かにユウくんは守るべきだと思う
だけど、その為に誰かを犠牲にするの?
それは違うでしょう
1度やってしまった事はもう取り消せない
もう過去に戻ってやり直す事など出来ない
できるんなら私は生まれない選択肢を選んでいるよ
でも、選べないんでしょ?
もう私達高校生は自分の行動に責任を取れる年齢だ
発言する前に、行動する前に
一度考える時間を儲けて置くべきなんだ
それをしないで、
本能のままに動くと私のような人が出てくる
大人の事情
優先事項
弱者を守る
確かにどれも存在する
だけれど、それでも、他人に押してないで欲しい
弱者を守るのなら私だって弱者だ
魔力があろうが弱い
優先事項はユウくんだとしても約束を破るのは違う
大人の事情で私は振り回された
辞めて欲しいものだとしみじみ思う
私は彼等を許せるのだろうか
ただでさえ、彼らも私もヴィランズ
謝る事も、許す事もできるかどうかすら分からない
そして、私は彼等を信じられるのか
些細な事なのは分かってる
それでも私は傷付いた
ウソを疲れたことに
約束を破られた事に
彼等の行動に
辛かった
苦しかった
怖かった
言えるわけもなかった
私は、彼等とまた仲良くできる自信は
…………ない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。