第29話

Story26
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2020/10/21 14:09
Noside
黄緑色の霧が晴れる

其処に居たのは

気を失ってる彼女と

マレフィセント様

気を失ってる彼女はマレフィセント様に抱えられていた
マレフィセント
マレフィセント
嗚呼、可哀想な子
今まで友の為に頑張っていたのに裏切られて
そう言ってマレフィセントはあなたの頬を撫でる
マルフィー
マルフィー
マレフィセント様
マレフィセント
マレフィセント
マルフィ
あなたの仕度は
マルフィー
マルフィー
あと少しでございます
マレフィセント
マレフィセント
そうか
リリア・ヴァンルージュ
リリア・ヴァンルージュ
少々困った事になったのう。
アズール・アーシェングロット
アズール・アーシェングロット
困った事…ですか?
マレウス・ドラコニア
マレウス・ドラコニア
今まではあなたの体を使って話しかけてきていたグレートセブンが外に出てきている。
そしてそうしたのは他でもないあなただ。
皆が目を見開く
リリア・ヴァンルージュ
リリア・ヴァンルージュ
グレートセブン一人一人が入れ替わるときに魔力も分け与えていたのじゃろうが…
このままでは誰も勝てぬ
マルフィー
マルフィー
マレフィセント様そろそろです
マレフィセント
マレフィセント
そうか…
………お前達
地を這うような声が響く
マレフィセント
マレフィセント
今まで相談に乗ってくれていたのは誰だったか
今まで癒やしてくれたのは誰だったか
今まで支えてくれていたのは誰だったか
今まで微笑みかけてくれていたのは誰だったか
しかと考えてみよ
マレフィセントはそのまま続けた

相談に乗ってくれていたのも

癒やしてくれたのも

支えてくれていたのも

微笑みかけてくれていたのも

最初からずっと変わらなかったのは

監督生ではなく

あなただった

きっと今までがそうだった為当たり前になっていたのだろう
マレフィセント
マレフィセント
永遠なんて物は無いんだ
愛も
幸せも
友情も
築くのは困難だが壊れるのはあっという間だ
嗚呼、だがもう言っても遅いな
我等が愛子の準備は整った!
そう言うとマレフィセントはあなたの額に触れようとした



教師も

生徒達も

マジカルペンや

各々が魔法石が付いているものをマレフィセントに向けていた
マレフィセント
マレフィセント
Oh dear, what an awkward situation.あぁ、なんて厄介な状況だろう。
マレフィセント
マレフィセント
だが、もう遅い!
マレフィセントはあなたの額に触れた

それと同時にマレフィセントと手下達は消える

あなたは…

光っていた

不謹慎ではあるがとても綺麗な色に

しかし

黑く

ヴィランに相応しい色に

さぁ

目覚めるときだ

そして

止められるのも

今しかない

このチャンスを逃せば

あなたは

ヴィランの姫になる

さぁ

立ち上がれ

彼女を救えるのは

彼等だけだ

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