Noside
黄緑色の霧が晴れる
其処に居たのは
気を失ってる彼女と
マレフィセント様
気を失ってる彼女はマレフィセント様に抱えられていた
そう言ってマレフィセントはあなたの頬を撫でる
皆が目を見開く
地を這うような声が響く
マレフィセントはそのまま続けた
相談に乗ってくれていたのも
癒やしてくれたのも
支えてくれていたのも
微笑みかけてくれていたのも
最初からずっと変わらなかったのは
監督生ではなく
あなただった
きっと今までがそうだった為当たり前になっていたのだろう
そう言うとマレフィセントはあなたの額に触れようとした
が
教師も
生徒達も
マジカルペンや
各々が魔法石が付いているものをマレフィセントに向けていた
マレフィセントはあなたの額に触れた
それと同時にマレフィセントと手下達は消える
あなたは…
光っていた
不謹慎ではあるがとても綺麗な色に
しかし
黑く
ヴィランに相応しい色に
さぁ
目覚めるときだ
そして
止められるのも
今しかない
このチャンスを逃せば
あなたは
ヴィランの姫になる
さぁ
立ち上がれ
彼女を救えるのは
彼等だけだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!