第65話

Story62
11,766
2021/05/19 14:34
【???Side】

アタシは何をしていたのかしら

あなたを可愛く美しくするのが楽しかった

あなたが喜んでいる顔を見るのが好きだった

アタシを見る度に駆け寄ってくるあなたを愛おしく見えた

ジャガイモがここに入って来て

美しいと思った

綺麗な黒目

男にしては長くツヤツヤとした黒髪

あの子を磨いてみたいと思った

でもそれはあなたを否定する事だと気がついたのは最近だった

あなたの髪は雪のように真っ白

昔はお手入れも出来なかったから少しパサッとしている髪

林檎の様な赤と真逆の真っ黒な瞳

左目以外、小ジャガとは反対だった

あなたの髪も、瞳も綺麗だと

そう伝えるのはもう遅かった

あなたは壊れてしまった

愛おしいと思ったあなたは遥か遠くに居た

ごめんなさい…あなた

こんな愚かなアタシをどうか……許して
【???Side】

林檎の様な赤い瞳!

それとは逆のブラックダイヤモンドの様にキラキラと光る瞳!

雪のように白く美しい髪!

まるで人形のような白い肌

どれも綺麗なものだった

今も綺麗さ!

雪の君と毒の君が二人で居るのを眺めるのが好きだった

雪の君の花の咲くような笑みが美しかった

雪の君の一部を隠してもわかる美しさ!

ボーテ100点!

そんな声ももう届かなくなってしまった

届かなくしたのは間違いなく私達だ

それは分かっている

分かっているのだけれど…

それでも辛いものは辛いのだね

何時も視界に入る所には雪の君が居たのだから

嗚呼

早く謝りたい

すまなかったと

許してくれとは言わないさ

ただ、また花の咲くような美しい笑みを見せてくほしいんだ

……………あなた

プリ小説オーディオドラマ