何で、皆離れて行ったの?
違う、皆は悪くない
何で、私は何時も一人なの?
当たり前だ、私と一緒にいてくれる人
なんていない
何であの子は
皆に囲まれて笑っていられるの?
それはあの子が
私の持っていない物を持ってるから
酷いよ
違う
ずるいよ
違う
羨ましいよ
違う
あの子は異世界から来た子
魔法も無いんだ、仕方がない
でも、家庭環境は私より良い
あの子が愛されるのは当たり前
私だって、私だって愛されたかった
良いなぁお母さんが居るの
私はそんな物居なかった
良いなぁお父さんが居るの
私はそんな物居なかった
良いなぁ、優しい血縁者
私はそんな物、居なかった
欲しいよ
欲しいよ
嗚呼、やっぱりカミサマなんて居ないのかな
ねぇカミサマ、貴方はなぜ笑っているのですか
何事も無いような顔で
全世界が平和だろうと錯覚させる顔で
まるで私の苦労にも苦しみにも気がついていない様な顔で
…………世の中の不平等さにも気がついていない様な顔で
憎い、憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!!!!!
何で、何で、何で
私の何が行けなかった
生まれてきただけなのに
愛されたかっただけなのに
何で、何で私は愛されないの?
何で、私は救われないの?
酷いよ…………
クルシイヨ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。