第8話

Story6
27,151
2020/10/16 14:31
あなたside
(なまえ)
あなた
確かにユウくんは凄い
魔力がないのにオーバーブロットを止められて
魔力が無いのに皆と対等でいられて
性格も良くて
見た目も良くて
色んな人に頼られてる
私は…何もない
当たり前だよね
こんな…忌み子をあいしてくれるわけないのに
しあわせになるなんてありえないのに
高望みしすぎたんだよキット
アハハハ…ハハ……
ふわりと暖かい何かに包まれた

イデアの落ち着く香りがする

落ち着く

また涙が出てきた
イデア・シュラウド
イデア・シュラウド
大丈夫
あなたは優しい良い子…だから
用済みな訳ないあなたの良いところだって沢山ある
見た目は正直あなたの方がいい
性格だって優しくて面白くて仲間思いで良い子
それに……あなたは忌み子じゃない
あの人達が騒いでただけ
ここでは関係無いし
僕はあなたの髪も瞳も性格も全部全部大好きだよ
だから…そんな事言わないで?
優しい言葉で溶かされていく

甘くて甘くて

ドロッとしてて

私の黒い何かが飲み込まれていく
(なまえ)
あなた
ありがとう…
私の意識は………落ちていった
*‧・❁˚.・*❁

イデアside
約束と違う





約束を破った?

宴に呼ばず

パーティに一度も招待せず

あなたに八つ当たりして

褒めなくなって

構わなくなって

放置して



言ってる事が違いすぎませんかね?

過呼吸になった時の対処も

きっと教師たちがしなくなった

あなたの話題に出てきてた監督生氏につきっきりだから

その光景は



あなたは牢屋に放置されて

血縁者みんな

兄や姉にしか構わない時の様な

そんな感じ

もう少し様子を見てみよう

きっと

誰かが気が付いて

前の様にしてくれる

きっと

絶対

大丈夫

だよね?

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