第67話

Story64
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2021/07/09 15:26
【???side】

僕に余り怯えずに関ってきたのはあなたが初めてだった

周りがビクビクと僕を恐れる中あなただけが僕に話しかけてきた

元々あなたは他人が怖いようで、僕だとかそういうのは関係無かったらしい

僕の初めての友人

そんなあなたを僕は雑に扱ってしまった

別の世界から来た人の子と言うのが気になったのだ

人の子は僕を知らなかった

あろうことが僕の事を「つの太郎」と呼んだ

恐れず、知らず、渾名を付けた人の子を面白いと思った

……あなたの存在を忘れて

何か次期妖精王

友一人幸せに出来ないとは

笑わせてくれる
【???side】

あなた先輩を知ったのはマレウス様経由だった

あなた先輩は良くも悪くも目立つ存在だった

あまり話さない人

あまり表情を動かさない人

第一印象はそんな感じだった気がする

然し、話していて段々変わってきたんだ

あまり話さないのでは無く話すのが怖いだけ

あまり表情を動かさないのでは無く動かす術を忘れただけ

ただそれだけだったんだ

マレウス様のご友人

尊敬する先輩

俺はあまり監督生と接点は無いが…

マレウス様と話す奴だから話してた

それがあなた先輩にとって不安要素だったと知った

もし、またあなた先輩と話せるのなら謝りたい

謝って…今度はどの様な昼寝スポットに誘おうか
【???side】

可哀想な女子おなご

そんな印象が強かった

親に愛されず育ち

村では邪魔者扱い

あの記憶を見て何度もそう思った

女子なのだから傷を付けてはならぬと思ったのだが

女子か否かは関係ないのぅ

人は平等に愛される権利を持つのじゃ

それをあなたは…

自分を下卑し、劣等感に陥り

結果がオーバーブロット

わしらが責める事は出来ぬが頼れと言いたいのぅ

外道の元で育ったのじゃ

愛されたかったろう

痛かったろう

寂しかったろう

苦しかったろう

あなたを頼れなくさせたのは紛れもないわしらじゃ

頼れと言っておきながら珍しい魔力のない監督生を優先しておった

魔力が無いから

面倒事によく巻き込まれるから

マレウスのお気に入りだから

そんな理由で優先していた気がする

然しあなたとて強い訳ではない

魔力は幼い頃の防衛本能で底上げされただけ

面倒事に巻き込まれても自己完結しているだけ

マレウスに臆せず話していただけ

そう、あなたは我慢をしすぎていたのじゃ

済まないことをしたと思っているのじゃが…

謝れるタイミングが無くての

合わせる顔がないと言うものじゃ

はてさて、どうしたものかのぅ

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