第9話

Story7
26,913
2020/10/16 14:44
あなたside
気がついたら朝だった

何時も通り支度して学校に行った

ヴィルとルーク、エペルくんが居る

私に気がついた途端

ヴィルとルークはぎょっとした顔で私を見て近付いてきた
ヴィル・シェーンハイト
ヴィル・シェーンハイト
ちょっとあなた!
アンタ…何よその顔!
(なまえ)
あなた
顔…?
ルーク・ハント
ルーク・ハント
雪の君、昨日泣いただろう?
目が赤くなっているよ
(なまえ)
あなた
え゛
ヴィル・シェーンハイト
ヴィル・シェーンハイト
ケアしてあげるからちょっと来なさい!
そう言われて手を引かれた…

でも…
ヴィル・シェーンハイト
ヴィル・シェーンハイト
小じゃが!
その声とともに

私の手にあった温もりは

消えた

前を見ると

居たのは

ユウくん
ヴィル・シェーンハイト
ヴィル・シェーンハイト
アンタちゃんとケアしなさいって言ったわよね!
元が良いのに何でちゃんとしないのかしら!?
ちょっと来なさい!スーパーモデルのヴィル様が飾ってあげるわ!
ルーク・ハント
ルーク・ハント
毒の君、私は今のトリックスターもキレイだと思うけれど…私にも手伝わせてくれないかい?
エペル・フェルミエ
エペル・フェルミエ
ユウクンお早う…
大変だね朝から
皆が

ユウくんの方に行った

やっぱり私は

イラナイコ?

違うよね

ユウくんは綺麗だから

きれいな人が多い

美意識の高いポムフィオーレ寮は

飾りたいんだよね

私より

キレイだもんね

ユウくんは

でも

せめて

一言位

ほしいよ

何も言わずに

手をはなして

何も言わずに

去っていった

私は

メインストリートで

一人突っ立ってた

手の温もりが無くなっていく

久々のイデア以外の人の体温が

一瞬で無くなった

ユウくんを優先した

当たり前だよね

魔力が無くて

勇敢で

オーバーブロットを止められる

綺麗で

素敵な

異世界の子

何時でも見れるような

忌み子の私とは全部が大違い

いつ帰っちゃうかも分からない

ユウくんを優先するのは

当たり前だよね

うん

そうだ

当たり前なんだ




















_____心に黒い雨が降る

プリ小説オーディオドラマ