第85話

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2022/02/21 17:53
照に手を引かれて家に入ると


「あなたちゃん、おかえりなさい」


と女の人かむかえに来てくれた


「今日からお母さんだと思って接してね」


そう言って笑った顔が照そっくりだった


母「あなたちゃんの部屋は照の部屋の隣」


案内される途中

小さな子達がじっと私を見つめてきて

少し緊張した

階段を上がってすぐの部屋が

私の部屋だと言われた


『おかあさぁぁんっ』


母「はーい!じゃ、自由に使ってね」


小さな子の声がしてすぐに下に行ってしまった


照「騒がしい?」


「ううん。なんかいいね」


照「ならよかった」


照はニコニコしながらドアを開けた

中にはベッドや机

雪ヶ丘高校の制服やジャージ

教科書ノートや筆記用具

生活に必要そうなものが一通り揃っていた


「これ・・・」


照「両親からのプレゼント」


「こんなに・・・」


かわいい女の子が使いそうなシャーペンや下敷き

ペンケースもかわいいもの

とてもとても嬉しくてそれらをぎゅっと抱き寄せた


照「気に入ってくれた?」


「ほんとにありがとうっ」


照「いーえ」


私はそのまま照に抱きついた


「拾ってくれてありがとうっ」


そんな私を優しく撫でて


照「会う運命だったんだよ」


と言ってくれた

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