(((ガシャーン
ヨンジュンがボムギュオッパにお礼を言い終わると
タイミングが良いのか悪いのか、
窓際に置いてあったペン立てが
風に押されたカーテンのせいで落ちて
大きな音を立てた。
落ちてしまったペンやらハサミやらを拾いにいく。
私に続いてヨンジュンも拾いに来た。
私とヨンジュンであらゆるペンを拾う。
私の見当違いだったのかな。
ヨンジュン、全然態度変わらないし。
やっぱりうちのボムギュオッパは
スビンが言ってた " ボムギュ "さんとは別人か。
思わずため息が出た。
少し、少しだけだけどね?
ちょっとそうなんじゃないかなって、
期待してた部分もあったんだよね。
ペンを全て拾い終わった私とヨンジュンは、
また、ボムギュオッパの方へ向き直った。
私は、ペン立てを窓際ではなく
さっきまでオッパが整理していた書類が乗っている
机の上に置く。
ヨンジュンがボムギュオッパに会釈をして
オッパの目の前を通り過ぎる。
結局、一から調べなきゃかな。
あとは心当たりないし。
でもなぁ。
" ボムギュ " さんなんて
他に知ってる人いないしなぁ。
一人悶々と考えて
ボムギュオッパの部屋をあとにした。
________はずだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。