第50話

50
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2022/07/30 05:15
ボムギュオッパは、


今までのことを全て話してくれた。










スビンが言ってた通り、


ボムギュオッパは一人で汽車に乗った。


乗車直後、


オッパはワクワクした気持ちでいっぱいだったらしい。


事の重大さに気づいたのは


人間界に着いて少し時間が経った頃。


たくさん人間界を見て満足したオッパは、


1日も経たないうちに帰ろうと思ったらしい。


帰るために、人間界側の9と4分の3番線に向かった。
















______________




























ボムギュ
ボムギュ
……………あれ、?
ボムギュ
ボムギュ
ない………。
ボムギュ
ボムギュ
ここに…………、













ボムギュオッパは、9と4分の3番線ホームに繋がる


扉の前に来た。


ちなみに場所は、


私の高校のプールの中ではなかったらしい。














ボムギュ
ボムギュ
僕、……ここから来たのに、!


















ボムギュオッパが降車したはずの


9と4分の3番線への入り口が消えてしまった。


思わぬ事態が起こり、


オッパは一瞬にして頭が真っ白になったらしい。


パニックになったオッパは


9と4分の3番線の入り口があった周辺を


小さな体で何時間も探した。


それでも、一向に見つかる気配はなかった。
















太陽が沈み、辺りは暗くなる。


オッパを照らすのは、古びた街灯一本だけだった。














ボムギュ
ボムギュ
なんで…………ッ、








ボムギュ
ボムギュ
帰りたい…………っ














ボムギュ
ボムギュ
ヨンジュニヒョン……
ボムギュ
ボムギュ
スビニヒョン………
ボムギュ
ボムギュ
テヒョニ………ッ、
ボムギュ
ボムギュ
ヒュニンア…………っ、















ボムギュ
ボムギュ
………………会いたいよッ。





















座り込んだオッパは、


次第に涙で色が濃くなるコンクリートを


見つめるしかなかった。


そんな時だった。
















.
なにしてるんだい。
ボムギュ
ボムギュ
……………だれ、
.
こんな時間に出歩くのは良くないね。
.
うちの孫と同じ歳くらいだろ?
ボムギュ
ボムギュ
………………
.
家に帰らないのかい。













私のおばあちゃんが現れたのだ。


ここから聞く話は、


私も、お母さんも聞いたことのない話。


もし、ヨンジュンと出会ってなかったら、


私にも到底、理解が出来ない話だった。














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