第11話

キス
128
2019/04/11 06:10
カンタside
カンタ
あなたさんが倒れた?!
スタッフさんは……ダメだ。観客に指示を出しに行ってる
トミー
おい!カンタ!頼んだぞ(コソッ
あや
ど、どうしよう…あなたが…
トミー
あやちゃんも、今はとりあえずイベントに集中しよう。カンタが何とかしてくれるから。
信じて。
あや
はい…
急いで裏へ連れてかないと。
カンタ
ダッダッダ


すみません!!失礼します!
あなたさんをお姫様抱っこして裏へ走る。

肩で息してる……唇にも色がない。
あなた

はぁ…はぁ………

カンタ
大丈夫。今楽にするから。もうちょっとだけ頑張って。
水溜りボンドの楽屋のソファーに寝かせる
カンタ
熱…あるのかな?
あなたのおでこに手を当てる

ほんのり熱い
カンタ
保冷剤…
保冷剤を脇に挟む
カンタ
そりゃそうだよな…人前で喋るの、慣れてないだろうし…

俺らもイベントに慣れるまでめちゃくちゃかかったのに。
頬を赤く染めている寝顔はとても美しい







チュ…



おでこに優しくキスをした。
カンタ
視聴者でも、クリエイターでもなく…

一人の女性として、あなたのことがもっと知りたい。
特殊な出会いだったからとかじゃなくて、多分どこで出会っててもあなたに惹かれてた。
言葉が溢れてくる


これが「好き」という気持ちなのだろうか。
カンタ
今は…ゆっくり休んでな。


あとは任せといて。大丈夫だから。
俺はとりあえずステージに戻るな。




このときたぶん

俺の頬も赤く染っていた。

プリ小説オーディオドラマ