第16話

No 14
21
2020/11/21 03:13





_________家の前に誰かいる









昼食後、西崎はずっと違和感を感じ取っていた







明らかにおかしい と.














西崎 (なまえ)
西崎 あなた
あの人,前2人が通りかかったって言ってた──.






……そう









家の前に立ち尽くすのは、「黒ずくめ」で「筋肉質」で





「身長170」ほど









すべて桑原達の言っていた人物と特徴がマッチしている








桑原 彰
桑原 彰
…あなたちゃん,どうした?
西崎 (なまえ)
西崎 あなた
彰さん!!






背後の声掛けに振り返る






知らぬうちに桑原がこちらを不思議そうに見つめて立っていた





桑原 彰
桑原 彰
外に何かあった?
西崎 (なまえ)
西崎 あなた
いや…






チラッと窓の方に目を向けると,先程の父親らしき人はいなくなっていた











…タイミングよく逃げたか





少し憎らしく思えた






桑原 彰
桑原 彰
…?
あ,そうそう.俺もちょっと急遽出ることになったんだ
西崎 (なまえ)
西崎 あなた
あ,そうなの?
桑原 彰
桑原 彰
でも30分くらいで帰ってくるから!
西崎 (なまえ)
西崎 あなた
わかった.






ササッと身支度をした後に,
「じゃあね」とふらふら手を振りながら去っていく





…徒歩?電車?





よく分からないがそれはまぁ置いておいて.





西崎 (なまえ)
西崎 あなた
さっきの誰だったんだろ?






容姿としては父親にとても似ていた



ただこの世の中,
姿形が似ている人というのは世界に何百人もいるだろう







…謎だ








西崎 (なまえ)
西崎 あなた
まぁいっかっ


考えても答えは導き出せないと考え,すぐに開き直る


















──どうせいつかは連れ戻されるし.









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