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第1話

運命に振られた!?
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2018/10/23 11:45
数々の事件を解決に導いた昭和のホームズごと赤坂三郎。
そんな姿を見て過ごした孫の朝井叶、いつしかおじいちゃんに憧れを抱き始めた。
知恵はあんまりないが諦めない気持ちは人一倍。中学生の時に知り合った結城美佳子と一緒探偵チームを組んで活動をしていた。


叶:おはよう!
美佳子:おはよう、かなえ。今日も元気だね。
叶:でしょう。今日の占いランキングで「今日、運命の一日にあるかも」って書いてあったし。気合が入るもんだ。
美佳子:かもって、それ大丈夫かい?
叶:大丈夫! 
美佳子:声大きいって。
叶:ごめん、みかこちゃん。けど、小学校の頃からお世話になっている占いコーナーなんだよ。的中率はかなり高いし。私が保証するよ。
美佳子:それが心配なんだけどね……

美佳子:あっ、そうだ。今日転向生が来るって聞いた?
叶:そうなの。その転向生を探偵チームに入れよう。
美佳子:いきなりだな。
叶:きっと転校生が私の運命の人なんだよ。


ガラガラガラと教室のドアが開く音がした。低身長の女性の先生が入って来た。
本当に見た目は小学生なのに、私たちより年上だなんて……不思議だよな。

先生:おはよう。みなさん、今日は転校生を紹介します。

ざわめくクラス。

先生:静かにして。入って来て。羽田野くん。
羽田野:石川県の霧島高校から来ました、羽田野渉です。
    部活は帰宅部でした。よろしくお願いします。
先生:朝井。隣が空いているから案内してあげて。
叶:はい。
先生:では、このまま授業始めるよ。



羽田野:さっき、教科書を見せてくれえて、ありがとう。
叶:「困っている人が居たら手を差し伸べる」じいちゃんが私に教えたことなんだ。
  
美佳子:さすが朝井家だな。あっ、私は結城美佳子。よろしくね。
羽田野:よろしく。
美佳子:そんな事より、羽田野は彼女とかいたりする?
叶:羽田野くん困っている、みかこちゃん。
羽田野:いないよ。
叶:以外にも返事がはやかった。
美佳子:ザ・モデルみたいな姿しているのに……もったいない。
羽田野:ありがとう。結城さんもモデルみたいに綺麗ですよ。朝井もアイドルみたいでかわいいですよ。
美佳子:嬉しいね、叶。これってまさか……
叶:きっとそうだよ、みかこちゃん。
羽田野:ん。

叶:私とみかこちゃんが独自に活動している探偵チームに入ってくれせんか?

美佳子:えっ、そっちなの!
羽田野:お誘いは嬉しいが遠慮するは。
叶:そんな……羽田野くんは運命人じゃないの。

二時間目のチャイムがなる

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